ストリートシアターフェスティバル「ストレンジシード静岡」5月4日（土・祝）〜6日（月・振休）開催
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執筆：福井尚子

編集：岩中可南子（こここ編集部）

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ストリートシアターフェスティバル「ストレンジシード静岡」5月4日（土・祝）〜6日（月・振休）開催

黄色地にピンクの大きなクエスチョンマーク、パフォーマーの写真が掲載されたチラシ画像 — 5月4日（土・祝）から3日間開催されるストレンジシード静岡

街全体が劇場になる3日間のフェスティバル

ストリートシアターのフェスティバル「ストレンジシード静岡」が2024年5月4日（土・祝）〜5月6日（月・振休）、静岡市役所・葵区役所周辺や青葉シンボルロード、駿府城公園など、JR静岡駅周辺のエリアを会場に開催されます。

当日は観覧無料（一部有料椅子席あり）で演劇や現代サーカス、パレード、ダンスなど様々なパフォーマンスを楽しむことができるほか、トークイベントやマルシェも開催。街全体が劇場になる3日間です。

「ストレンジシード静岡」とは

「ストレンジシード静岡」とは、演劇、ダンス、音楽などのジャンルを越境した表現があふれるパフォーミングアーツのフェスティバルです。他に類のないストリートシアターのフェスティバルとして2016年にスタートし、以来、日本や世界各地から気鋭のパフォーマーが集い、街を劇場に、ここでしか観ることのできないパフォーマンスを繰り広げてきました。

2023年は「ストリートシアターってなんだ？」を合言葉に開催。事務局やアーティストはもちろん、観客にとっても、今一度「ストリートシアター」の表現と出会い、見つめ直すきっかけになりました。

芝生の上で演劇をする人たち。手前には観客が芝生に座ってみている — 2022年開催　『芝生の上のさかさま姫』／山田裕幸 × 劇団渡辺

今年のテーマは「なんだ？なんだ？なんだ？」

9年目を迎える2024年のテーマは「なんだ？なんだ？なんだ？」。ストリートシアターを用いて、誰も見たことのない光景で街を埋め尽くそうと、このテーマを掲げました。緑豊かな公園、石畳の市役所、にぎやかな商店街など、いつもの見慣れた街中の風景を「なんだ？なんだ？なんだ？」に溢れた風景へと変えていきます。

ビルの壁面でダンスをしている人たち — 2023年開催『Woman with Flower』／Creative Dandi

プログラムとおすすめ作品をご紹介

プログラムのカテゴリーは3つ。1つ目は、ストレンジシードが目指すストリートシアターの形を提示する「コアプログラム」、2つ目は「ストレンジシード静岡」とタッグを組んだアーティストがストリートシアターの魅力を最大限に引き出す「オフィシャルプログラム」、そして3つ目は、公募団体の中から「ストレンジシード静岡」とストリートシアターの可能性を拡げてくれそうなカンパニーとして選出された団体による「オープンコールプログラム」です。

〈こここ〉では、「コアプログラム」にラインナップされている2作品を紹介します。

ロロ『パレードとレモネード』
日時：5月4日（土・祝）11:00、5月5日（日・祝）11:00、5月6日（月・振休）11:00
会場：CITYエリア　おまち3（青葉シンボルロードB3）

用意されているのは50名以上の登場人物のプロフィールと、1キャラクターにつき1ページの台本のみ。登場人物にまつわる短いエピソードをもとに構成された、新たなオムニバスストーリーが、青葉シンボルロードで紡がれます。

本公演は「UDトーク」を用いたリアルタイム字幕配信を実施します。鑑賞者は自身のスマートフォンまたはタブレットで字幕を見ることが可能です。事前に、上演台本および上演会場やあらすじなどの説明を記載したテキストデータを電子データで配布しているほか、有料の椅子席の準備もあります。詳しくは観覧方法・チケットのページをご参照ください。

東京芸術祭 2023 直轄プログラム FTレーベル　ロロ「オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト（カタログ版）」（撮影：阿部章仁）

BONG n JOULE『The Road to Heaven』
日時：5月4日（土・祝）17:30、5月5日（日・祝）17:30、5月6日（月・振休）17:30
会場：PARKエリア　静岡県庁本館前から二の丸広場（駿府城公園二ノ丸御門跡広場）への移動型パフォーマンス

韓国のクリエイティブ・サーカス・グループ「BONG n JOULE」によるパフォーマンス。長いポールを肩に乗せた男が、ポールを引きずるように歩みを進め、時にそのポールによじのぼり、垂直に立てると、天空へと登り始める。ダイナミックなパフォーマンスは「チャイニーズポール」と呼ばれるサーカスアートと韓国の伝統的なパフォーミングアートを組み合わせた、最新現代サーカスをお届けします。