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誰でも“ゆるく”楽しめる種目が15以上!「ゆるスポーツランド2023」7月15日(土)東京で4年ぶり開催
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黒地にイベントタイトルや詳細が書かれたメイン画像。周りに競技のロゴマークが散りばめられている
〈世界ゆるスポーツ協会〉主催の「ゆるスポーツランド」が、東京・江東区の会場で4年ぶりに開かれます

年齢、性別、障害の有無に関わらず参加できるスポーツイベント

スポーツは好きですか? サッカーや野球などの試合を観戦することは好きでも、「自分自身が運動することには苦手意識がある」という人は少なくないかもしれません。

運動の得意・不得意はもちろん、年齢や性別、障害の有無に関わらず誰もが楽しめるスポーツイベント「ゆるスポーツランド2023」が、2023年7月15日(土)に開催されます。会場は〈BumB 東京スポーツ文化館〉(東京都江東区)のメインアリーナです。

4年ぶり、5回目の開催となる本イベントでは、〈一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会〉がこれまで開発した「ゆるスポーツ」が多数登場。「イモムシラグビー」や「ブラックホール卓球」といった人気種目のほか、新競技の「フェイスマッチ」「ピクトグラミー」、また2022年7月に発表されると大きな話題になった「500歩サッカー」など15種類以上の競技を体験できます。

オレンジ色と緑色のイモムシのコスチュームを身に着けた人たちが、笑顔でプレイしている様子
イモムシのコスチュームを身に着け、地面を這いながらボールを運ぶ「イモムシラグビー」(写真:2019年の「ゆるスポーツランド」より)

コピーライター・澤田智洋さんが生んだ「ゆるスポーツ」とは

ゆるスポーツとは、年齢、性別、運動の得意・不得意や障害の有無に関わらず、誰もが楽しめるスポーツのこと。2015年発足の〈世界ゆるスポーツ協会〉により生まれた競技が、現在110種目以上あります。

ゆるスポーツの生みの親で〈世界ゆるスポーツ協会〉の代表を務めるのは、『マイノリティデザイン』(ライツ社)の著者であり、普段はコピーライターとして活躍している澤田智洋さんです。

澤田さんは、自身が運動が苦手だったことをきっかけに、誰もがゆるく楽しめるスポーツの必要性を感じて活動をスタート。運動が得意でない人も得意な人とフラットに参加できる競技の普及を進めており、以前〈こここ〉でも、元サッカー日本代表監督の岡田武史さんとともに「スポーツ」そのものの可能性についてお話を伺いました。

一般的なスポーツでは、体格や運動能力に大きな違いがある場合には試合にならないことも多いですが、〈世界ゆるスポーツ協会〉が生み出した競技には、誰もがともに楽しめるような仕掛けがあります。

例えば「ブラックホール卓球」は、真ん中に穴(ブラックホール)があいたラケットを使う卓球。経験豊富な人ほど、穴にボールが吸い込まれて空振りしてしまいますが、一方でホールをきれいに通過したプレイには「ナイスホール!」とその美しさを敵味方関係なくたたえるルールです。失敗もポジティブに捉えることで、点をとってもとられても楽しむことができます。

ブラックホール卓球のラケットを右手に持ち、左手をこぶしにした人の手元
「ブラックホール卓球」には、点を重ねるとより穴の大きいラケットへ持ちかえるルールも。実力差があっても、結果的にゲームが競ってくることになる(写真:2019年の「ゆるスポーツランド」より)

テクノロジーを用いた新たな種目も続々登場

「ゆるスポーツ」では、最新のテクノロジーを取り入れている競技も多数生まれています。「フェイスマッチ」と「ピクトグラミー」は、いずれも〈パナソニックコネクト株式会社〉の画像センシング技術を用いて2022年に共同開発されたものです。

「フェイスマッチ」では画面の前に2人のプレイヤーが並んで立ち、上から落ちてくる「笑」「驚」「怒」の顔と同じ表情をします。自分の表情をアイコンに重ねると、顔が消え、得点を獲得できます。60秒の時間内にどれだけたくさんの得点をゲットできるかの勝負。隣の人に負けないように、思いきり顔と身体を動かします。

また、同じく2022年に発表されると同時に、「これは面白そう!」「やってみたい!」とSNSでも大きな反響があったのが「500歩サッカー」。この種目は、スポーツメーカーの〈ミズノ株式会社〉と3年かけて共同開発した、歩数を制限して行うサッカーです。1歩動くごとに歩数が減っていき、残り0歩になった時点で退場します。

動かずに休憩していると歩数が回復していくルールがあり、体力に自信がなくても安心して参加することができます。休むことで褒められる新感覚の競技です。

4年ぶりに開催される「ゆるスポーツランド2023」

今回、7月15日(土)に江東区で開かれる「ゆるスポーツランド2023」には、上記で紹介した競技がすべて登場します。さらに、点字ブロックでできたコースを目隠しをして白杖と足裏の感覚を頼りにリレーする「点字ブロックリレー」や、声で紙相撲を動かす「トントンボイス相撲」、ご当地ゆるスポーツアワード2022でグランプリを受賞した「今夜はかぶディナー」なども含む、合計15種類以上の競技を楽しむことができます。

参加費は4000円。推奨年齢は10歳以上ですが、参加同意書に保護者のサインのある方であれば、性別や年齢、障害の有無を問わず誰でも参加が可能です。

〈世界ゆるスポーツ協会〉主催の公式イベント「ゆるスポーツランド」が開催されるのは、実は4年ぶりとなります。2020年5月に予定していたイベントは新型コロナウイルスの影響で中止となり、以来開催できない状況が続いていました。当時を振り返りながら、澤田さんはこう話します。

「コロナ禍で、スポーツを含めたエンタメは『不要不急』と言われていました。でも僕は、スポーツや遊びこそが人生に必要なものだと感じています。そのことを改めて体感できるイベントになっていると思うので、ぜひいらしてください」

当日は、2019年に発足した〈世界ゆるミュージック協会〉が開発した、誰でも演奏できる楽器なども用意されているそう。スポーツも楽器もプレイできる空間で、思いっきり遊んでみませんか。