福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

【画像】額縁内に「好きな服を着よう」と手書きで記されている【画像】額縁内に「好きな服を着よう」と手書きで記されている

好きな服を着よう 生き方は、ひとつじゃないぜ。|スウィングからの贈る言葉 vol.06

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スウィングでは各々のファッションセンスが見事にバラバラである。「お、いいね」と伝え合うことはあっても、統一感みたいなものがまるでなく、誰も他の誰かに似ていないのだ。当たり前のことなんだけれど、ここでは何を着ても、どんな髪型をしても許される。ゴミブルー(※注1)のままデスクワークをしていたって何も言われない。

<個性>だとか<多様性>だとか<自己実現>だとか、脱け殻のような言葉を駆使して考えこんだり議論するフリはいったんやめて、そして何かに合わせて<置きにいく>のはもうやめて、自分が本当に着たい服を身にまとい、胸を張って外へ出よう。いつもの景色が変わって見えるはずだよ?(木ノ戸昌幸)

※注1:清掃活動「ゴミコロリ」に登場するローカル戦隊ヒーロー「まち美化戦隊ゴミコロレンジャー」の構成員。全員、ゴミブルー。

【画像】額縁内に「好きな服を着よう」と手書きで記されている

この連載について

「生き方は、ひとつじゃないぜ。」

京都府・上賀茂に所在する生活介護事業所〈スウィング〉のウェブサイトに、書かれている言葉です。

スウィングの活動はさまざま。絵・詩・?の芸術創作活動「オレたちひょうげん族」、戦隊ヒーローのブルーに紛したメンバーがまち中でごみを拾う「ゴミコロリ」、「世の中、意味があることが多すぎる!!鼻クソみたいにどうでもいいことを話したい」とはじまった「Swing鼻クソRADIO」など、既存の仕事観・価値観に問いかけを投げつつ、創造的な取り組みを重ねています。

この連載では、そんなスウィングから「贈る言葉」をお届けしています。(こここ編集部 垣花)


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連載:生き方は、ひとつじゃないぜ。|スウィングからの贈る言葉