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「¿ケアのなかにあるアート?」をテーマとした〈アートミーツケア学会〉の2024年度大会・総会が12月14日(土)・15日(日)に九州大学で開催
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アートとケアの関わり方について、根本に立ち返る「¿ケアのなかにあるアート?」

2006年に設立された〈アートミーツケア学会〉は、アートやケアに関わる現場や研究領域で活動する約200名が所属する団体です。同学会は「¿ケアのなかにあるアート?」をテーマとした2024年度大会・総会を、12月14日(土)・15日(日)に九州大学大橋キャンパスにて開催します。

大会・総会は2年ぶりの実施です。この2年間、同学会ではオンラインでのトーク配信やセミナーの企画など、新たな企画に挑戦してきました。今回は、それらの取り組みを踏まえつつ、アートとケアの関わり方について、その根本に立ち返りながら考えを深める場になっています。

大会・総会は、会員・非会員かかわらず、どなたでも参加することが可能です。国内各地から実践者や研究者、学生らが集まり、情報交換や交流の場になっています。参加申し込みの〆切は12月10日(火)です。

アートとケアを横断しながら探究する〈アートミーツケア学会〉

現在〈アートミーツケア学会〉では、以下のような目標を掲げて活動を行っています。

  • アートとケアそれぞれの中心というよりは、そのふたつの周辺においてまじわるものの価値を社会へ発信する
  • アートとケアを、マイノリティの視点などの、いくつもの角度からとらえなおす
  • 境界や分断を超えていく創造性に着目する
  • 理念を実践で語り合う
  • あそびを通して参加する

学会の主な事業内容としては、講演会、研究発表、実践報告の実施をはじめとした、学会員による発表を含む「大会の開催」、アートとケアに関する「調査研究の推進」、さらに研究論文や調査報告、実践紹介、エッセイ、評論などを収録した「学会誌の発行」などがあります。

同学会は、活動に賛同する会員によって運営されています。個人会員と賛助会員で構成され、それぞれ参加できる活動などが異なりますので、ご興味のある方は同学会のホームページをご覧ください。

また、2023年からは共同代表による新体制によって学会の理念そのものを会員と共に練り直すという試みも行われています。共同代表を務める3名、長津結一郎さん、ほんま なほさん、森合音さんによるトークシリーズ「境界をまたいでみたら・・・・・!?」も、YouTubeで配信されています。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

アートとケアに精通する人たちの話を聞き、交流し、学び合える2日間

2024年度大会・総会の1日目となる12月14日(土)には、「ケアのなかのアート、アートのなかのケア」と題されたシンポジウムが開催されます。ケアのなかのアート、アートのなかのケアについて、また非日常的なアートを日常的なケアに繋げる方法を考えます。

登壇するのは、開催地である福岡のケアの現場で活躍している4名。酒井咲帆さん(株式会社アルバス代表、いふくまち保育園・ごしょがだに保育園 園長)、勢島奏子さん(たろうクリニック重度認知症デイケア部門担当医師)、見野由美子さん(NPO法人ドネルモ職員、NPO法人福岡市レクリエーション協会理事長)、山田賢祐さん(認定NPO法人ニコちゃんの会)です。

進行は、芸術文化が人や社会に変化をもたらすプロセスや仕組みに関する学際的研究を、九州大学で行っている中村美亜さんが担当します。

【写真】登壇者
酒井咲帆さん(株式会社アルバス代表、いふくまち保育園、ごしょがだに保育園園長)
【写真】登壇者
勢島奏子さん(たろうクリニック重度認知症デイケア部門担当医師)
【写真】登壇者
見野由美子さん(NPO法人ドネルモ職員 NPO法人福岡市レクリエーション協会理事長)
【写真】登壇者
山田賢祐さん(認定NPO法人ニコちゃんの会)

また、1日目には緊急企画として、2024年10月に逝去されたアートミーツケア学会の創設者である播磨靖夫さんの追悼企画が行われます。播磨さんは、財団法人たんぽぽの家理事長、社会福祉法人わたぼうしの会理事長を長年務めながら、同学会の発展を支えてきました。本企画では、播磨さんの歩みを参加者と共に振り返ります。

大会2日目となる12月15日(日)には、午前に研究発表・実践報告としてプレゼンテーションを実施します。ホスピタルアートや共感、病院、ホスピタリティアート・プロジェクト(HAP)、アートなど、様々なキーワードをテーマとしたプレゼンテーションが予定されています。各プレゼンテーションの詳細はこちらからご覧ください。

午後開催の会員交流企画「“扉”に気づく~点と点をつなご」では、ダンスアーティスト/ダンスムーヴメントセラピストのマニシアさんと共に、心とからだを使って、言葉を超えた交流を行います。

レクリエーションの様子
【写真】講師
マニシアさん(ダンスアーティスト、ダンスムーヴセラピスト)

その後は、会員から募集した4つの分科会が同時並行で開催されます。「アートと障害の『研究会』を育むために」と「シンポジウム参加報告 死の臨床現場での実践からアートの役割と可能性」と題した2つのトークセッションと、「アート&ケアの価値を伝えるには?」と「ケア・アーティスト」と題した2つのワークショップの分科会が開催されます。

大会実行委員の長津結一郎さんと中村美亜さんが大会の見どころなどを語る紹介動画を公開しています。大会紹介動画はこちらからご覧ください。

2024年度大会・総会は、未会員でも、1日だけの参加も可能

12月13日(金)に実施される前夜祭「アートミーツケアについてあれこれおしゃべりする会」はオンライン開催、2024年度大会・総会の1日目・2日目はオフラインの開催になります。

〈アートミーツケア学会〉の2024年度大会・総会に興味関心がある方は、Peatixのイベントページにて参加申し込みができます。未会員の方も、1日目のみ、2日目のみの参加も可能です。興味がある方々は、ぜひご参加ください。