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演劇を通して「ケア」を考える連続ワークショップ。 “子どもと関わる大人のモヤモヤ”をテーマに「多摩の未来の地勢図」の一環で実施
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チラシの表面。コンセプトなどが書かれている
2023年9月より開催される連続ワークショップの参加者を、8月14日(月)まで募集中です

子どもと関わる大人を対象にした、5回連続の演劇ワークショップが開催

子どもと過ごす中で、目の前のことに精一杯になって、自分自身のことは後回しにしてしまう。直面した悩みや違和感を誰にも話せずに、日々過ごしてしまう。こうしたモヤモヤをひとりで抱えてしまうことはありませんか。

「子どもと関わる大人」を対象にした演劇ワークショップが、2023年9月より東京の三鷹、谷保、武蔵小金井などの会場で開催されます。テーマは「子どもと関わるあなたの『モヤモヤ』」。演劇の手法を用いて、参加者同士が経験を分かち合い、考える場を持ちます。

ワークショップは全5回。金曜日の夜(18:30〜20:30)または土曜日の午前中(9:30〜11:30)の2つのコースで開催し、片方のコースに参加申し込みをしたら、もう片方のコースにも参加することができます。

申し込み締切りは2023年8月14日(月)です。

手前の女性が手にボウルとザルを持ち、奥の女性が楽器を演奏している
過去に実施したワークショップより

土地の特性を踏まえて足元の暮らしを見つめ直す「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」

本ワークショップは、〈公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京〉の事業「東京アートポイント計画」の一環として、多摩エリアで実施しているプロジェクト「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」の一つです。〈特定非営利活動法人アートフル・アクション〉が運営しています。

「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」は、多摩地域の文化的、歴史的特性を踏まえ、土地の「地勢」を探ることを通して、ひとりひとりの足元の暮らしを見つめ直すプロジェクトです。

これまでに、市民参加によるワークショップや、小学校の図工専科の教諭たちと授業でつかえる素材を技術や素材を開発するワークショップ「ざいしらべ」、社会的養護に関わる人たちとともに心とからだをほぐす時間と場をつくるワークショップ「ゆずりはをたずねてみる」などを開催してきました。

草原の8人ほどの人が動いたり手をつないだりして立っている
過去に実施したワークショップより

「演劇を通して『ケア』を考える連続ワークショップ」

今回のワークショップでは、「子どもに関わる大人」の皆さんに参加を呼びかけて開催するものです。子どもに関わる大人とは、例えば、施設・機関の職員のほか、保護者、里親など。

上演を目的として演劇作品をつくるのではなく、演劇の手法を通して、それぞれの抱えるモヤモヤや経験を共有し、体を動かしたり、様々な形で表現してみることで、参加者同士がケアに関する新たな視点を見つけていきます。

金曜日コースか土曜日コースの2つから日程を選ぶことができ、金曜日コースは9月8日(金)、土曜日コースは9月2日(土)からスタートします。以後月に一回程度のペースで、12月〜1月頃まで5回開催。場所は武蔵野市民文化会館(東京都武蔵野市)、KFまちかどホール(東京都国立市)、小金井環境楽習館(東京都小金井市)などの施設です。

参加費は無料。受講コースのワークショップにできるだけ全回参加できる方(難しい場合は要相談)を、8月14日(月)まで募集しています。

講師はシアター・プラクティクショナーで野口体操講師の花崎攝さんと、フルート奏者で作曲家の松村拓海さん。

講師のポートレート
花崎攝さん(左)と松村拓海さん(右)

花崎さんは募集に寄せて「『ケア』をめぐって」というタイトルでこのように述べてます。

“ともかく、もっとケアの話をしよう。ケアは、職業として行われることもあれば、家族や近しい人、縁ある人とのあいだで行われることも多い。いずれにしても、個人的なことが含まれるから話しにくいと思われがちだ。でも、だからこそ、安心できる場を作って、プライバシーに配慮する工夫をして、人間として生きることを支えるケアについて、経験を共有して気持ちを伝え合ったり、知恵を分かち合ったりしたいと思う。話すだけでなく、いろいろな形で表現することで、新たな視点を見つけたり、気づいていなかった意味や価値をいっしょに掘り起こしたい。”

つい「個人的なことだから」と閉じてしまい、なかなか人に話す機会がない子どもと関わる人のケアについて。日々生まれてくる悩みやモヤモヤを他者へ開き、表現することで、どんな景色が見えてくるのでしょうか。気になる方は、ぜひワークショップへ参加してみませんか。