ニュース&トピックス

物語をめぐりながら「ケア」と「私」について考える 連続ワークショップ+対話の場、2024年10月から開催
イベント情報

  1. トップ
  2. ニュース&トピックス
  3. 物語をめぐりながら「ケア」と「私」について考える 連続ワークショップ+対話の場、2024年10月から開催

ワークショップの概要が書かれたチラシの表面。キツネのような生き物や隕石や眼球のような不思議な物体もイラストで描かれている
連続ワークショップの参加者は9月20日(金)まで募集中です

物語を介して、いつもとは違う角度から物事や自分自身をみつめるワークショップ

日々の生活でいっぱいいっぱいだったり、親、パートナー、子どもなど、自分以外の人をケアすることに追われていたりすると、誰かとゆっくり話をする機会が持てなくなってしまうことはありませんか。そんなときは、いつもと異なる世界に触れることが、肩の力を抜くきかっけになるかもしれません。

2024年10月から開催される、物語をめぐりながら「ケア」と「私」について考えるワークショップが、参加者を募集しています。本ワークショップでは、様々な形で物語に触れることで、いつもとは違う角度から物事や自分自身をみることをうながします。

全8回の連続ワークショップと1回から参加できる対話の場は、いずれかでも、両方でも参加することができます。連続ワークショップの申し込み受付は2024年9月20日(金)までです。

ワークショップを企画する〈アートフル・アクション〉

ワークショップを企画するのは、〈特定非営利活動法人アートフル・アクション〉。東京都小金井市内を中心に、企画展、イベント、講演、ライブなど、さまざまなアート活動を行う団体です。市民や自治体、学校、NPO、企業などと連携しながら、「地域におけるアート」の可能性を追求しています。

本ワークショップは、〈公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京〉の事業「東京アートポイント計画」の一環として、多摩エリアで実施しているプロジェクト「多摩の未来の地勢図 Cleaving Art Meeting」の一つとして実施しています。

昨年度も同じ枠組みの中で、「子どもに関わるあなたのモヤモヤ」をテーマに、演劇の手法を用いながら、“ケア”を考える連続ワークショップを実施しました。

全8回の「連続ワークショップ」と1回から参加できる「対話の場」

今年度は「連続ワークショップ」と「対話の場」の2つで構成。それぞれで参加者を募集しています。

・連続ワークショップ

10月から2月にかけて開催される、全8回のワークショップです。各回で1〜2つの物語や詩を取り上げながら、「ケア」と「私」についてとらえなおす機会をつくります。

取り上げるのは、アイヌの昔話『ススペチッチッ ススペランラン』、ウイグルの民話『誰が羊を食べたのか』、アンネ・アルボー『ちいさな しんぱい』、イリナ・グリゴレ『優しい地獄』などの予定。

例えば『ちいさな しんぱい』を取り上げたときは、今日の調子を言葉にしてみた後、絵本を声に出して読み、それぞれの「ちいさな しんぱい」を書き出します。「ちいさな しんぱい」は何色だろう、またそれぞれの「ちいさな しんぱい」は身体のどこに作用するのだろう、とイメージを膨らませながら、身体で表現し、各自の「ちいさな しんぱい」との付き合い方をシェア。最後は全員で振り返りを行います。

体育館のような場所で、楽器を囲んで6人ぐらいの人が円形になって座っている
過去のワークショップの様子

講師を務めるのはシアター・プラクティショナーで野口体操講師の花崎攝さん。演劇を通して様々な人が出会い、社会や自分のことについて、いつもとは違った方法で共に考えるプロジェクトを多数行っています。

モノクロのポートレート
講師の花崎攝(はなざき せつ)さん

・対話の場

10月から2月にかけて、月に一度開催する「対話の場」は、1回から参加が可能です。毎回異なるゲストを迎えて行われます。

文章、手紙、詩、写真、など様々な表現媒体に関わるゲストの話を入口に、ゆったりと話したり、考えたり、試みたりする機会を一緒につくっていきます。

12月6日(金)のゲストは、新澤克憲さん。〈こここ〉でも連載をしている福祉事業所〈ハーモニー〉の施設長です。新澤さんの著書『同じ月を見あげて ハーモニーで出会った人たち』を取り上げ、同じく〈ハーモニー〉で生まれた「幻聴妄想かるた」をしながら話しをします。

2月14日(金)のゲストは、ルーマニア生まれの文化人類学者であるイリナ・グリゴレさん。著書の『優しい地獄』から一項目を選んで、読んでみます。

連続ワークショップと対話の場、どちらも参加費は無料で事前の申し込みが必要です。連続ワークショップは2024年9月20日(金)まで、対話の場は各回の開催日の午前10時までにお申し込みください。

ワークショップは、「ケア」と「私」について、誰かと話したり、考えたりしてみたい方なら、どなたでも参加が可能。企画者は、“ケアという言葉や営みに潜むものを探ることは、それぞれのケアやそこにいる自分自身を見つめなおし、新しいありかたをひらくきっかけになるかもしれません。”と呼びかけます。

ぜひ、ワークショップに参加し、いつもとはちょっと違う世界に触れ、視野を広げる機会にしてみませんか。