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抱えるだけで“ほっとできる”テクノロジー。呼吸するクッション「fufuly」がクラウドファンディング実施中
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本、眼鏡、マグカップが置かれたテーブルと、fufulyが置かれた椅子の写真
〈ユカイ工学株式会社〉が〈JT〉〈博報堂株式会社〉と共同開発したロボットクッション「fufuly(フフリー)」。2023年12月5日 (火)までクラウドファンディングを実施しています

膨らんだり、縮んだり。新たな休憩体験を提案する「呼吸するクッション」

体が疲れているときや、心がモヤモヤするとき。休憩時間を設けて「ふう〜っ」と深呼吸をしていると、いつの間にか体も心もリセットされていた、という経験はあるでしょうか。

ヨガや太極拳、多くのストレッチ方法などでも取り入れられているように、深い呼吸は心身のリラックスと密接な関係があるようです。

そんな「呼吸」を自然なかたちで誘導し、深いくつろぎをもたらすクッション「fufuly(フフリー)」をご存じでしょうか? 抱きかかえていると、まるで生き物が呼吸するように膨らんだり、縮んだり。忙しい日々に、少しでもほっとできる休憩体験を提供するロボットクッションです。

fufulyの膨らんだり、縮んだりを表現したgifアニメ

「Qoobo」を生んだ〈ユカイ工学〉がデバイス開発を担当

今回のデバイス開発を担当した〈ユカイ工学株式会社〉は、「ロボティクスで、世界をユカイに。」をスローガンに、2011年に設立されたベンチャー企業です。過去には、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」や、脳波で動く猫耳型コミュニケーションツール「necomimi」など、ユニークなコミュニケーションロボットをいくつも開発してきました。

2018年には、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo(クーボ)」を一般販売。つい触りたくなる愛らしいフォルムと、笑顔と癒しを誘うしっぽの動きが話題となり、記憶に新しい人も多いのでは?

ベッドに横たわってクッションを撫でている女性の写真
セラピーロボット「Qoobo」(左)と「Petit Qoobo」(右)

そんな〈ユカイ工学〉の新たなクッション開発のパートナーとなったのが〈JT〉と〈博報堂株式会社〉です。〈東京大学 大学院新領域創成科学研究科〉で2017年から始まった呼吸や休憩に関する研究を参考に、プロジェクトチームを立ち上げ、呼吸するクッション「fufuly」が開発されました。

新たな休憩体験を提案する「fufuly」

長時間のパソコン作業、さまざまなストレスや疲労、コロナ禍のマスク生活などにより、現代人は無意識のうちに呼吸が浅くなっているといいます。またそれらが原因となり、身体にさまざまな不調をきたすこともあるのだとか。

「fufuly」は、そんな現代社会を生きる人々に、もっと休息や休憩を意識し、促したいとの考えから誕生しました。

ソファーに座り、fufulyを抱きかかえる女性の写真
使い方は、スイッチを入れて、抱きかかえるだけ

「fufuly」の開発で着目されたのは「呼吸の引き込み現象」。これは、触れているものの動きに呼吸リズムが引っ張られる“生き物の性質”です。

この現象を応用した「Deep Breathing Technology」が搭載されており、呼吸に似た動きをするクッションを抱きかかえていると、自然と呼吸のリズムや深さが同調します。心を落ち着かせたり、タスクパフォーマンスの向上につながるのだそう。

仕事や家事の合間など、すきま時間にゆっくりと深呼吸を促してくれる「fufuly」。気分に合わせてさまざまな抱え方も楽しめます。

3つのモードを写真とイラストで説明した画像
仕事中の呼吸を整える「ワークモード」、ゆったり過ごしたいときの「レストモード」、眠りを誘う「スリープモード」と3つのモードを搭載予定

クッションの形状は「ふぅっ」と吐いた息を、白い色は澄んだ空気をイメージ。さらに、生き物を抱っこしているようなリアルさや、安心感を生む抱き心地を追求し、重さも数グラム単位でこだわりました。2024年7月頃の出荷に向け、動き方、素材の手触り、やわらかさなど、現在も細かな調整が進められています。

本プロジェクトは〈JAXA(宇宙航空研究開発機構)〉による事業共創プラットフォーム「THINK SPACE LIFE」のアクセラレータプログラムをきっかけとして生まれました。米国ラスベガスで開催された、優れたデザインとエンジニアリングを表彰するコンテスト「CES 2023」ではInnovation Awardsを受賞するなど、国内外のテクノロジー分野で大きな注目が集まっています。

窓辺でfufulyを抱きかかえる男性の写真

クラウドファンディング初日で300%突破!

「fufuly」のさらなる開発支援を募るべく、2023年10月17日(火)〜12月5日 (火)までクラウドファンディングが実施されています。プロジェクト初日に目標金額の75万円を大幅に超え、現在は500%に到達。支援総額は400万円を突破し、支援者数は180人を超える反響となっています(2023年11月27日時点)。

プロジェクトのリターンには、20~35%OFFとなる割引価格購入権(35%OFFは限定数に達し受付終了)や、クラファン限定のカラー&シリアルナンバー入りの製品購入権が用意されています。

体験した人からは「まるで赤ちゃんを抱っこしているような感覚で癒やされる(50代男性)」「大切な人とハグしているような感覚(30代女性)」「病院や施設で使えそう(40代女性)」といった声も。あらゆる人におだやかな癒しをもたらしてくれそうです。

「fufuly」を購入する前に一度試してみたいという方は「呼吸する休憩所」が不定期で設置されています。開催日は公式サイトをチェックしてみてください。