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クリスマスにお年賀、大切な人との集まりに。年末年始におすすめの福祉発プロダクト!
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こここ編集部がセレクトする、年末年始におすすめの“福祉発プロダクト”

2024年も残りわずかになりました。もう一年が終わるなんて早すぎる……!と毎年言っているような気もします。今年やり残したことをやらねばと焦る気持ちもありつつ、年末年始には楽しいイベントや集まりも目白押し。大切な人への贈り物選びや一緒に過ごす時間も大事にしたいものです。

クリスマスプレゼントや年末年始の集まりの手土産におすすめの商品を、これまでこここなイッピンでご紹介したアイテムから編集部がセレクトしました。オンラインで購入可能なものも多いので、ぜひプレゼント選びの参考にしてみてください。

ダブディビ・デザイン|アートハンカチ「Square world」

ひとつ目にご紹介するのは、クリスマスやお年賀の贈り物にぴったりの「Square world」。全国の障害のある人によって描かれたイラストをプリントした、アートハンカチ・シリーズです。大胆な花柄や飛行機、かわいらしい動物、果物などのモチーフから、抽象的な模様まで、絵柄やデザインはさまざま。

この商品を手がけたのは、千葉県と滋賀県を拠点に、福祉とビジネスをデザインでつなぐ会社〈ダブディビ・デザイン〉です。原画のタッチや色味の再現にとことんこだわり、まるでアート作品を鑑賞しているよう。ハンカチの素材もしっとり滑らかな肌触りで、品の良い光沢感があり、贈り物に喜ばれること間違いなしの一品です。

撮影:高倉夢
撮影:高倉夢

UTAU|「うたうプリン」

お次は、パステルカラーのまあるい形がかわいい「うたうプリン」。京丹波産ブランド卵「くろ丹波」や、大阿蘇の酪農牛乳など、良質な原材料をふんだんに使った無添加プリンは、やさしい甘さ、そしてなめらかな舌触りが特徴です。フレッシュな卵や生乳のコクを味わう「なめらか」と、ほろ苦い宇治抹茶を使った「抹茶」、甘酸っぱいフレーバーの「ラズベリー」の3つの味を楽しめます。

つくっているのは、京都府にある就労継続支援B型事業所〈UTAU(うたう)〉。菓子製造部門と、パッケージデザインやオンラインサイトの運営、販売までを行うアート部門の2事業を展開しています。アート部門でつくられているポストカードやハンカチなどとセットで贈るのもおすすめです。

※「うたうプリン」は現在オンラインでの販売を休止しています。インフォメーション欄に記載の店頭にてお求めください。

撮影:高倉夢
爪楊枝を刺すとやわらかでフルフルなプリンがお目見えします。開け方にはちょっとしたコツがいるので、ぜひ施設のインスタグラムに載っている開け方をご覧ください。うまく開けられるかドキドキするスリルも、食べる前の楽しみになりそう!撮影:高倉夢

天水福祉園|「天水さんのジュース」

濃厚でリッチな味わいに、子どもから大人まで、一口飲めば思わず笑顔になってしまう「天水さんのジュース」。熊本県玉名市の南西部、みかんの一大産地として知られる天水町(てんすいまち)で収穫された葉みかんをひとつひとつ皮をむき、絞った「はみかんジュース」のほか、柑橘を使った「ポメロジュース」、温州とスイートスプリングという2品種からなる「ミックスジュース」を展開しています。

本商品をつくっているのは、1953年に保育園を開設して以降、子ども、障害のある人、高齢者に向けた福祉事業を展開してきた社会福祉法人〈天水福祉事業会〉。ジュースづくりは、同法人の就労支援施設〈第二天水学園〉に所属する障害のあるメンバーの仕事として行なわれています。

今季のジュースは温州みかんジュースとミックスジュースは12月末、はみかんジュースは1月上旬~、ポメロジュースじゃ2月下旬と、それぞれ収穫や加工の時期に合わせて販売します。詳しくは施設のインスタグラムをチェックしてみてください。

撮影:高倉夢
メンバーのちぎり絵をデザインしたパッケージも人気。贈り物用にオリジナルのギフトボックスも用意されています。撮影:高倉夢

たんぽぽの家アートセンターHANA|「厄除けの土鈴」

カラフルでユーモラスな表情の鬼の形をした土鈴は、揺らすとコロンコロンと素朴な音を奏でます。この「厄除鬼」をつくっているのは、障害のある人のアート活動を支援している〈アートセンターHANA〉。1987年に〈アートセンターHANA〉の母体である〈たんぽぽの家〉が、新しい福祉施設設立の資金集めに地域性のあるお土産として考案したのがスタート。奈良県奈良市にある、1300年の歴史を誇る〈元興寺〉に伝わる鬼に着想を得てつくられました。

厄を祓い、多幸を願う厄除鬼は、誕生して30年以上〈アートセンターHANA〉の定番商品として人気を博しています。玄関や部屋に飾ったり、お正月の贈り物にもぴったり。

また、東大阪市にオープンした福祉発プロダクトのセレクトショップ 〈ここことか〉でも2025年1月〜4月までの期間、取り扱う予定です。実際に手にとってみたい方は、ぜひお店に足を運んでみてください。

赤は「貪欲」、青は「怒り」、黄は「我を通す」、黒は「愚痴」、緑は「不摂生」と、色ごとに意味が異なります。白、銀、金も加わり、カラーは全8色あります

ハーモニー|「超・幻聴妄想かるた」

お正月遊びといえば、何が思い浮かぶでしょうか。最近ではテレビゲームをする人も多いかもしれませんが、お正月の集まりで、家族や親戚と、あるいは友達や同僚と、お正月遊びの定番である“かるた”をしてみるのはいかがでしょう? こここ編集部のおすすめは「幻聴妄想かるた」です!

「あ、宇宙人!先っぽが光ってる!」「布団をめくるとブラックホール 気づくと土星にいるって、信じられる?」など、読み句のどれもが、ちょっと不思議な世界観で、絵札もゆるさとシュールさをあわせもつ本かるたは、東京都世田谷区に拠点を置く、就労継続支援B型事業所〈ハーモニー〉に通うメンバーが体験した幻聴や妄想を題材につくられています。ユーモラスでちょっと怪しい独自の世界を楽しみつつ、実は自分や隣の人も経験したことがあるかもしれない、そんな話になるかもしれません。

撮影:高倉夢
撮影:高倉夢

さて、いかがでしたでしょうか。プレゼントや手土産選びは悩ましいですが、贈る人のことを思ってあれこれ探す楽しさもありますね。

今回ご紹介した商品の誕生秘話や詳しい制作過程は、それぞれの記事リンクからご覧ください。こんな人がつくっているんだ、こんな施設があるんだと知ったり、それを贈る人とシェアしたりすると、遠いものだと思っていた”福祉”が意外と身近なものに感じられるかもしれません。