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発達障害のある人と共に社会課題解決を目指す共創プログラム「ハッタツソン2022」が開催。11月14日のプレゼンテーションは会場とオンライン配信で実施
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ろごときょうさんきぎょうがのったいべんとのきーびじゅある

発達障害のある人も、ない人も。チームで新しいアイデアを生み出す3日間

誰かの視点を借りることや、環境や前提の異なる人と議論することで、自分一人では思いつけないような考えへと辿り着くことができた。そんな経験はないでしょうか。

発達障害の診断がある方とそうでない方でチームを組み、社会課題の解決にむけたアイデアを開発するプログラム「ハッタツソン2022」が11月12日(土)〜14日(月)に大阪府大阪市の〈QUINTBRIDGE〉で開催されます。プログラム最終日の19〜21時には、今後の商品化・事業化を見据えた各チームの最終プレゼンが実施され、その模様が会場とYouTubeLIVEの配信で観覧できます。

発達障害+ハッカソン=「ハッタツソン」とは

「ハッタツソン」は、発達障害(ADHD、ASD、LD)の診断がある当事者と、そうでない人同士でチームを組み、社会課題を双方の視点から捉えなおし、解決に向けたアイデアを発見するための3日間のプログラムです。

もともと、エンジニアやデザイナーなどがチームを結成し、意見やアイデアを出し合いながらシステムの開発を行い、成果を競う「ハッカソン」から着想を得たイベントです。

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「ハッタツソン2019」開催時の様子(合同会社Ledesone提供)

「ハッタツソン」でも同様に、チームでアイデアを出しあい、議論を重ねます。発達障害の特性があるメンバーの視点を交えることで、社会の見えづらい課題を顕在化し、発達障害当事者のみならず、多くの人の課題を解決するアイデアや、解決方法を含む新しい切り口のサービスを生み出すことがねらいです。参加者は、事業やプロジェクトを立ち上げたいと考えている人や、エンジニア、デザイナー、プランナー、発達障害の当事者、家族など約30名が集まります。

優秀なアイデアを出したチームには表彰状が贈られるほか、イベント終了後も、希望者はそこで出たアイデアをもとに商品化・事業化などに向けてプロジェクトを継続させることができます。

2019年から年1回のペースで開催された「ハッタツソン」は、プログラム参加者のべ人数は80名以上、最終日のプレゼン発表は累計500名以上の方の視聴がありました。過去にもいくつかのサービスや事業が生まれ、〈こここ〉で過去に取り上げたタスク管理アプリ「コンダクター」も「ハッタツソン2019」でのアイデアがもとになっています。

同イベントを主催する〈合同会社Ledesone(レデソン)〉は、障害がある当事者と、企業や自治体などの接点づくりに取り組む会社です。具体的には、企業向けの当事者ニーズを探るためのイベントや、当事者に向けて先進的な企業事例を紹介するオンラインセミナーなどを企画・実施しています。

「ハッタツソン2022」スケジュール

1日目は、ゲスト講師2名による講演と過去の事例紹介、自分の特性を知るためのワークショップやアイデア出しを経て、チームで事業・サービスの開発をはじめます。2日目はチームごとにオンラインでアイデアのブラッシュアップとプレゼンテーションの準備を進め、3日目には会場で審査員と観客にむけたサービスや事業のプレゼンテーションを行います。

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「ハッタツソン2019」のプレゼンテーション(合同会社Ledesone提供)

1日目のゲスト講師には、書籍『〈叱る依存〉が止まらない』の著者で、臨床心理士・公認心理師の村中直人さんが「特性ってなんだろう〜ニューロダイバーティの視点から考える〜」の題で、そして、人材を通じた地域活性に取り組む秋元祥治さん(株式会社やろまい 代表取締役)が「ニーズを元にしたアイディア発想と仕組み(ビジネス)の作り方」の題で登壇します。また、「ハッタツソン」から派生した事業の事例として、「コンダクター」を制作する〈フェルマータ合同会社〉から寺戸慎也さんが活動事例を報告します。

最終日のプレゼンテーションを観覧してみませんか?

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「ハッタツソン2020」中間報告の様子。様々な視点のアイデアが集まってくる(合同会社Ledesone提供)

発達障害がある人々が日々感じている困りごとを共有してもらい、それを皆で考えてみることから、多くの人々が個々に悩んでいた課題に関する解決の糸口が見えてくるかもしれません。各チームからどんなアイデアが飛びだすのか、ぜひ14日のプレゼンテーションの観覧に参加しませんか?