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[日程変更] 4/17-7/11〈はじまりの美術館〉企画展「(た)よりあい、(た)よりあう。」開催
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てんらんかいのビジュアルイメージ。タイトルやかいきなどの情報のにかさねるように、ピンクのせんで図形がえがかれている。
「人の表現がもつ力」や「人のつながりから生まれる豊かさ」を大切に考え、「誰もが集える場所」を目指している〈はじまりの美術館〉。4月17日から企画展「(た)よりあい、(た)よりあう。」が開催

※福島県全域に非常事態宣言および、猪苗代町内での感染拡大傾向をうけて、関連プログラムが一部日程変更となりました。詳細は公式ページをご覧ください。(2021年5月17日編集部追記)

「頼る」ことをテーマにした企画展が開催

〈はじまりの美術館〉(福島県耶麻郡猪苗代町新町)で、企画展「(た)よりあい、(た)よりあう。」が、2021年4月17日(土)~7月11日(日)まで開催されます。

「自立」という言葉を聞くと、「全てのことを自分一人でやること」をイメージする人が多いかもしれません。しかし、実際は大人になっても、多かれ少なかれ身近な人や物、思い出に頼って暮らしているのではないでしょうか。そのように、さまざまなものが寄り合って、支えられている状態として「自立」を捉え、「頼る」ことを切り口に作品を紹介するのが本展です。展示を通して、お互いの存在を認め合い、新しい関係性を作り出すきっかけになることを目指しています。

展覧会ビジュアルは、山形県を拠点に活動するデザイナー?田勝信さんによるもの。会期中常設で開催するワークショップ「みんなにたよって、手描き印刷」では、来館者が絵を描き加えることで、一点だけのフライヤーが生まれます。完成したフライヤーは自分自身で持ち帰ることはもちろん、誰かのために沢山描いて置いていくこともできます。

フライヤーイメージ。あおやピンく、きいろなどで丸や三角などの図形が手描きでえがかれている。
さまざまな人たちが「頼りあい」ながらフライヤーを完成させる。また、誰かの筆が足されたフライヤーを受け取ることで誰かとも「頼り合う」ことになる

展示やイベントを通して、さまざまな「頼る」「頼り合う」に触れる

本展では、「頼る」をテーマに6組の作家を紹介します。福島県発の漆器ブランド〈めぐる〉の三つ組椀「水平・日月」は、暗闇の中で体験するエンターテイメント「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」で活躍する全盲のアテンドと、漆器職人の協働作業を通して誕生したもの。その他、和歌山に暮らし、自ら山を切り開き生活をしている画家の笑達が描いた新作「世界」や、他薦によって”表現のようなもの”を集めた〈やわらかな土から〉の「レコメン堂」などが並びます。

くろとあかのうるしのおわん。それぞれ3つセットとかさなって置かれている。
心地良い肌触りや優しい形を追及した〈めぐる〉の漆椀

関連イベントも多数実施。美術館スタッフと巡るギャラリートークや、〈はじまりの美術館〉が開館前から地域の人たちと行ってきた「寄り合い!」という集まりも開かれます。また、今回の出品作家でもある、全盲の美術鑑賞者 白鳥建二さんと共に行う美術鑑賞ツアーを実施するほか、〈はじまりの美術館〉と同じ法人が運営する〈こどものひろばプリモ〉(福島県耶麻郡猪苗代町)では、本展と連動して、2021年7月10日(土)(※注)に、映画「白い鳥」の上映会とトークイベントも開催されます。

※注:当初は5月22日(土)開催の予定でしたが、5月15日に発令された福島県全域に非常事態宣言および、猪苗代町内での感染拡大傾向をうけて、日程が変更になりました。(2021年5月17日編集部追記)

どうろやビルなど、まちなかのようすがうつった写真。
〈しらとりけんじ〉による作品「ニ」。16年ほどで40万枚以上撮り続けてきた写真がスライドショーで展示される。なお、写真家としては今回美術館初出展となる

映画「白い鳥」は、全盲でありながら 20 年以上美術鑑賞を続ける白鳥建二さんを追ったドキュメンタリー作品です。白鳥建二さんの鑑賞の様子や普段の暮らし、関係者の方の声を紹介しながら、異なる人々が一緒に鑑賞する「先」にあるものに迫ります。

はくじょうをもって立つしらとりさんが中央にいる。その上に映画のタイトル「しろいとり」があおい字でえがかれている。
目の見える人と見えない人が、一緒に会話をしながら鑑賞する活動を20年以上続けている全盲の白鳥建二さんを撮ったドキュメンタリー作品。監督は三好大輔さん、企画・共同監督は川内有緒さん