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ケアしあう地域はどう生まれる? 神戸&オンライン開催の「第4回ケアとまちづくり未来会議」、トークほか交流会やツアーも
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【画像】イベントサムネイル。日時:2025年2月22日土曜日、13時から17時30分
会場:ANCHOR KOBE(神戸三宮阪急ビル)/運営:一般社団法人ケアと暮らしの編集社

多様な専門職や市民がまざり、「ケアとまちづくり」を考える一大カンファレンス

ケアにまつわる地域活動を行う専門家や市民が、その実践を共有する場として2019年にスタートした「ケアとまちづくり未来会議」。コロナ禍を経て、2024年に初のリアル×オンラインで行われたイベントが、今年も新たなゲストとともに開催されます。

2025年2月22日(土)午後に行われる今回のカンファレンスは、「ケアするまちに潜る」と「コミュニティデザインする。ケアしケアされるカタチを探る。」をテーマにした2部制です。兵庫県豊岡市のシェア型図書館「だいかい文庫」を運営する守本陽一さんのファシリテートのもと、神戸・長田を拠点とする実践者たちをはじめ、デザイナーや研究者など6名が語り合います。

【画像】パークセッション、2月22日土曜、午前中、東遊園地にて。パーティセッション、18時30分から20時30分まで、東遊園地にて。ケアまちツアー、2月23日日曜、時間未定、大阪・兵庫近辺にて
関連企画として、「パークセッション」「パーティセッション」「ケアまちツアー」も開催予定。さまざまな形でゲストと参加者がまざり合い、ケアとまちづくりのあり方を考えていきます

「ケアとまちづくり未来会議」とは

ケアとはなんだろう? まちづくりとはなんだろう? その中間地点にある、日々の暮らしとはなんだろう?

高齢化がますます進み、医療や福祉の専門家と地域づくりを担うプレイヤーの協働がより重要になるなかで、こうした問いを市民を巻き込みながら考えてきたのが、過去3回に渡り開催された「ケアとまちづくり未来会議」です。

昨年は「積み重ねる」をテーマに京都で開かれ、さまざまな領域で活動する約100名が現地に集結。「楽しい市民活動から信頼あるケアリングへの移行を探る」と「ケアするコミュニティのルールづくり」の2つのセッションを中心に、ゲストと参加者がまざり合って意見を交わしました。またオンラインでもリアルタイム配信・録画配信が行われ、多数の視聴がありました。

【写真】ガラス張りの窓のそばで椅子に座る4人
「ケアするコミュニティのルールづくり」のセッションの様子。左から守本陽一さん、「ほっちのロッヂ」の藤岡聡子さん、〈NPO法人ハンズオン埼玉〉の西川正さん、〈NPO法人テダス〉代表理事の高橋博樹さん

「ケアとまちづくり未来会議」は、もともと家庭医や建築家など有志により発足した団体が運営をしていましたが、2025年4月からは守本さんが代表を務める〈一般社団法人ケアと暮らしの編集社〉が運営を担っています。

カンファレンスと並行して運営されてきたコミュニティ「ケアまち実験室」や、およそ2カ月に一度行われる「ケアまち座談会」も引き継がれており、ケアと地域の関係を考えていこうとする人々が集う場を提供してきました。こうした日々の実践も踏まえながら、今回1年ぶりに「ケアとまちづくり未来会議」が開催されます。

2025年のテーマは「潜る」

「第4回ケアとまちづくり未来会議@神戸」1つ目のセッションは、首藤義敬さん(株式会社Happy)、小笠原舞さん(合同会社こどもみらい探求社)、永田夏来さん(兵庫教育大学大学院)の3名をゲストに招いたトーク「ケアするまちに潜るー長田からなぜー」です。

ユニークな取り組みが次々と生まれる長田というまちで、多様な人がどうまざり合い、ともに暮らしているのか。首藤さんの運営するごちゃまぜのサービス付き高齢者住宅「はっぴーの家ろっけん」や、小笠原さんの地域とともに行う子育てについて伺いながら、会場の参加者と一緒にケアするまちの姿を捉えていきます。

【画像】7人の写真が並ぶ。首藤義敬、小笠原舞、永田夏来、竹端寛、田北雅裕、内田友紀、守本陽一

そして2つ目のセッションでは、「コミュニティデザインする。ケアしケアされるカタチを探る。」と題し、竹端寛さん(兵庫県立大学)、田北雅裕さん(九州大学)、内田友紀さん(都市デザイナー)が登場。デザインの視点からケア領域に関わる田北さんや内田さんの実践を学びながら、双方向にケアしあう関係性はどう作られていくのか、社会福祉学者の竹端さんの問いを交え考えていきます。

また、セッションの間にはピッチトーク「わたしのケアまち活動」も開催。まだ有名ではないかもしれない、けれどキリッと光る各地のケアまち活動が紹介されることになっています。

【写真】名刺を交換したり、チラシを見せ合ったりする人々
昨年の「第3回ケアとまちづくり未来会議」でも、参加者同士の交流がたくさん見られました

今回のカンファレンスでは、前後に3つのイベントも行われます。同日午前、東遊園地で行う「パークセッション」は、〈株式会社ここにある〉の藤本遼さんを招いてシステムと暮らしのあいだを考える会。一方の「パーティセッション」は、カンファレンスのあとに開かれる懇親会で、トークゲストの永田さん 、田北さん、内田さんも参加予定です。

翌23日(日)には「ケアまちツアー」として、関西にある“ケアまちな場”を首藤さん、小笠原さん、永田さん、守本さんらとともに巡ります。今回もカンファレンス自体にはオンライン配信(アーカイブ特典付き)がありますが、現地参加できる方はこうした関連イベントを通じ、地域の姿を肌でも感じることで、また新しいケアのあり方が見えてくるかもしれません。