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年末年始にゆっくり読みたい、2025年の〈こここ〉おすすめ8選
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スタートから4年を超えた、福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉。秋には「日本雑誌広告賞」の受賞などの新たなニュースもありつつ、2025年も200本以上の記事を公開してきました。

この1年に公開した、たくさんのインタビューや連載の中から、年末年始に読み返してほしいものを、8記事(連載)に絞ってご紹介します。まだ読んでない記事がある方は、この機会にぜひ触れてみてください。

なお記事末には、他の記事も含めた、取材前後の未公開写真も掲載しています!

【写真】大きな窓のある建物の中で、広いテーブルの片側に1人、もう片側に2人が座り向き合って話し込む。背景には緑と空の大自然
そらぷちキッズキャンプ」にて(撮影:加藤甫)

1. ぐるぐると言葉をめぐる新連載

「ぎこちいいコトバ|ハハハノラボ」

「ハハハなコトをハハハなヒトと」を合言葉に活動するユニット、HAHAHANO.LABO(ハハハノラボ)の新連載。KANさんの言葉を、その母親であり自称“効率の悪い”デザイナー・二宮奈緒子さんがイラストとテキストを添えて届けます。うっかり心に響いてしまう「ぎこちいいコトバ」たちの魅力、ぜひ味わってみてください。

「あらゆるものが、はやすぎる|エッセイ連載」

こちらも新連載です。仕事で、会話で、移動で、あるいは買い物で、周囲に流されながらもふとした瞬間に「ああ、どれもこれも、はやすぎる」と感じることはないでしょうか? くどうれいんさん、三好愛さん、金川晋吾さんなど、分野を超えてさまざまな方にご寄稿いただいています。

2. 連載名改め「こここ訪問記」

今年、〈こここ〉創刊時からの連載の一つ「アトリエにおじゃましますー創作の現場をたずねる」の名前を変更しました。

アートやモノづくりなどの創作活動にとどまらず、幅広い現場を〈こここ〉が訪ねたことを表せるよう、新たな連載名は「こここ訪問記ーふくしのある景色」。たくさんある今年の公開記事から、2記事ご紹介します。

『港町・鞆の浦にある「誰でも泊まれるお宿」に滞在して見つけた町の風景たち』

ある福祉施設の取材で訪れた、瀬戸内の港町・鞆の浦。この記事では、福祉施設そのものとは別に、同じ法人が運営する宿泊施設やカフェを訪問しています。ゆっくりと滞在するなかで、取材チームは「まちの日常」から感じたのでしょうか。

『町の本屋から「安心して働く」を考える。新刊書店「本屋さん ててたりと」をたずねて』

障害のある人々が働くための、就労支援事業として営まれる本屋さん「ててたりと」を訪れました。選書や接客から、営業活動までの幅広い業務を、それぞれの得意不得意もみながら分担しあう現場。そのあり方から、「安心して働く」とはどういうことかを考えていきます。

3. 連載最終回を迎えて

『ルーツを巡る旅は続く』

2年間にわたった、アーティストのなみちえさんと社会学・国際社会学を専門とする下地(田口)ローレンス吉孝さんの往復書簡「そのときの私が語りたいこと、誰かと考えたいこと。」。一つ前のなみちえさんの文章に呼応するように、下地さんも最後の手紙で、自身のルーツにおける意外な発見と「透明化してきた」自分の姿に触れます。2人の旅は、ここからどのように続いていくのでしょうか。

『ハーモニーってどんなところ? 開所30周年のいま聞いてみた』

2021年7月にスタートした長期連載「いたずらに人を評価しない/されない場所「ハーモニー」の日々新聞」が、一度区切りをつけ最終回を迎えました。今回は就労継続支援B型事業所「ハーモニー」のみなさんに、ここってどんなところ? というお題が改めて振られます。富樫悠紀子さんによる寄稿「ハーモニーと私」、連載を担当してきた新澤克憲さんによる編集後記もあわせてぜひ。

4. 「こここなイッピン」から

『土の子〈リベルテ〉』

今年、累計60アイテムを超えた連載「こここなイッピン」からは、一押しのアイテムとして、なんとも愛らしいこちらの「土の子」をピックアップ。〈NPO法人リベルテ〉が大事にしている「農民美術」の視点にも触れながら、メンバーさんとスタッフさんの関わり、ツチノコブームに始まる展開の経緯に迫ります。

5. 〈こここ〉の活動

『デンマーク式ダイアローグで振り返る編集部の4年間。“返し縫い”する時間を過ごしてみて』

創刊5年目に突入した2025年、普段リモートでメディア運営をしている編集部メンバーが一同に会し、改めて〈こここ〉について考えたり、活動で感じていることを話したりしました。ダイアローグの場を設けてくださったのは、デザイナーの宮田尚幸さん。記事では、編集部メンバーがそれぞれ、対話を終えての感想を言葉で綴っています。

【アザーカット集】

2025年に記事を公開した取材やインタビューで、構成上、掲載できなかった写真をまとめています。本記事とあわせて、こちらもぜひ。

【写真】明るい窓際で三人が小さなカップのスープを食べながら笑顔で談笑している
〈スープストックトーキョー〉の取締役社長・工藤萌さんと、保育者の青山誠さんの対話の後の一コマ。ご用意くださったかぼちゃのスープや離乳食を、〈社会福祉法人東香会〉の保育士の方々と一緒においしくいただきました(撮影:川瀬一絵)
【写真】片隅で充電されている、布で表面がおおわれた小型ロボット
“家庭”ってなんだろう? をテーマにした、児童福祉施設「てらす峰夢」の取材では、「LOVOT」をリビングの片隅に発見! ロボットなのに人の代わりに仕事をしない存在は、子どもたちにとって大切な家族の一員なのだろうなと想像しました(撮影:寺田和代)
【写真】緑色の壁とのある空間で、一人がソファに座り、他の3人が本棚や階段を眺めている
シリーズ「デザインのまなざし」今年最初の記事は、2024年度のグッドデザイン金賞を受賞したシェアハウス「はちくりはうす」です。建物をつくって終わりではなく、オーナーの竹村眞紀さんと設計事務所〈ブルースタジオ〉のみなさんが今なお、歩みをともにされているんだと感じる時間でした(撮影:川島彩水)
【写真】ガード下で話し込む2人。背景には運河とにぎやかな街並みが見える
保育者の青山誠さんの連載「マイノリティ化する子どもたちと」のvol.2は、若者支援に携わる今井紀明さんとの対話。通称“グリ下”の壁は、いかにも橋桁ふうですがよく見るとドアがあり、人が屯ろできないよう、万博前に増設されたものでした(撮影:進士三紗)
【写真】二匹のおおかみの絵が額装されて壁に飾られている。下の棚には色とりどりの絵本が並ぶ
難病や重い障害のある子どもたちとその家族が訪れる、北海道の「そらぷちキッズキャンプ」を夏に訪問しました。「森のほけんしつ」の廊下には、旭川市生まれの絵本作家、あべ弘士さんから寄贈された絵や絵本がたくさん並びます(撮影:加藤甫)
【写真】屋外に設置された立て看板に、日本デザイン振興会矢島様と書かれた紙が貼られている
出所者や依存症のある人の支援から生まれた〈ワンネス財団〉の取り組みを取材したとき、施設の入口にウェルカムボードをご用意いただいていました。奈良県の少年院で作っているのを見て、「エモーショナルリテラシーセンター」でも導入されたそうです(撮影:其田有輝也)
【写真】白い壁にプロジェクターで、対話をテーマにした図が投影されている
8月、〈こここ〉4年間の振り返りに編集部メンバーが集まった際に、レクチャーいただいたデンマーク式ダイアローグの考え方。「安心」の内側に「創造性」が芽生えるという視点は、〈こここ〉で訪れたさまざまな施設の実践とも深く結びつくように感じました(撮影:加藤甫)
【写真】家の形をした木製の本棚に子ども向けの本がぎっしり並ぶ
北海道苫小牧市にある東開文化交流サロンの「えほんのこや」。図書機能と福祉拠点機能を備えた施設で、図書室、絵本ホール、カフェ、ギャラリーなどを運営している(撮影:加藤甫)
【写真】木のテーブルを囲んで3人がラーメンを食べている
保育者の青山誠さんと、福島・小名浜で活動する小松理虔さんのもとを訪れました。濃密な対談のあとは、上町しぜんの国保育園の保育士さんも交えて、小松さんが著書でも紹介されていた「チーナン食堂」へ(撮影:川瀬一絵)
【写真】青色の小さなバスに乗り込む高齢者の方々。コミュニティバスの表示の下には、のるマイカーの文字
外出を通じて、高齢者の“自立”を支えていく「Goトレ」の取材は、魚津水族館へ行くプログラム日にあわせて。参加者のみなさんも久々に訪れたという、「日本で一番古い現存する水族館」を楽しみました(撮影:進士三紗)
【写真】木や植物に囲まれた建物の外観、外壁に日本語のメッセージが描かれています。壁には「社会に足りていないケアってなんだろう」の言葉
12月にBONUS TRACKで開催した「“わたしの暮らし”をノックすることば展 by マガジンハウス」の会場。会場内にはケアをめぐる問いかけを掲示。社会に足りていないケアって……なんだと思いますか?(撮影:加藤甫)
【写真】カラフルな布製のバンドを靴の甲に取り付けている様子
福祉発プロダクトをセレクト&販売する「こここなイッピン市 in ケアリングノーベンバー」を今年も開催。写真はファンが多い〈西淡路希望の家〉の「シューレース」。利用者さんによる織物作品をベースに靴をおしゃれにしちゃうアイテムです!(撮影:中田一会)

【過去の〈こここ〉まとめ記事】