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誰もが「助けて」と言える社会をどうつくる? 書店・教文館で「抱樸ミュージアム」開催、奥田知志さんのおはなし会も
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誰もが「助けて」と言い合える社会の手がかりを探る

「これくらいは自分でなんとかしなきゃ」。「相手に負担をかけたくない」。日々の仕事や暮らしで感じた悩みを切り出せないまま、いつの間にか孤立してしまうことは、誰にでも起こり得ることかもしれません。

そうした日常のなかに潜む孤立と向き合い、誰もが安心して「助けて」と言える社会を目指して37年にわたり活動を続けているのが、〈認定NPO法人 抱樸(ほうぼく)〉です。

2026年8月15日(土)から8月23日(日)まで、〈抱樸〉のこれまでの歩みと、これからの新しいまちづくりの挑戦を振り返る展示会「抱樸ミュージアム〜汗と涙と出会いの37年〜」が開催されます。会場は東京・銀座にある書店〈教文館〉3階のギャラリーステラです。

会期中は計5回、理事長の奥田知志さんのトークも予定

出会いから看取りまで。断らずに伴走を続ける

福岡で活動をする〈抱樸〉は、1988年に数名のボランティアが路上で生活する人を訪ねる活動から始まりました。以来、生活に困っている人や孤立を抱えた人、障害のある人、子どもや若者など、時代の変化とともに多様化する社会課題と向き合ってきました。どんな人であっても「断らない」という姿勢で、出会いから看取りまで、孤立に苦しむ人を一人にさせないための包括的な支援を構築しています。

〈こここ〉では以前、抱樸の理事長である奥田さんに「孤独」や「社会的孤立」をテーマにした対談を実施しました。

そんな〈抱樸〉が、2019年から取り組んでいるのが「希望のまちプロジェクト」。かつて地域の暗部とも呼ばれた、福岡県北九州市小倉北区にある暴力団事務所の跡地を買い取り、「孤立する人がいない、誰もが助けてと言えるまち」の核となる全世代型の複合型社会福祉施設をつくろうとする試みです。

当初10億円の予算でスタートした本プロジェクトは、資材の高騰などにより総工費が約16億円かかるなどの困難に直面しながらも、多くの人の寄付や支援を受けて2026年8月末に完成の予定です。今年の秋オープンし、2026年11月14日(土)〜15日(日)には「希望のまち音楽祭 2026」の開催も計画されています。

提供:手塚建築研究所

37年のターニングポイントと、未来を語る「おはなし会」

理事長の奥田さんが牧師をしていることもあり、昨年夏には書店〈教文館〉のキリスト教書部で、展示会「抱樸36年のあゆみ 〜ホームレス支援から希望のまちへ〜」を開催。〈抱樸〉の歩みを伝えるパネルや映像展示を交え、日々の活動の軌跡を体感できる工夫を凝らして来場者を迎えました。

これが多くの反響を呼んだことから、装いを新たにしつつ、今年も開催される運びとなった本展。今回は、37年間のターニングポイントを大きく4つの期間に分けてその時期の社会情勢とともに振り返る内容のほか、オープンが迫った「希望のまち」の紹介、抱樸オリジナルTシャツ・作業所で作った小物「まごころ製品」といったオリジナルグッズの販売なども予定されています。

会期中には理事長の奥田知志さんが在廊する時間もあります。SNSでお知らせする予定のため、気になる方はご確認ください。

昨年の展示の様子

また、展示の開催に合わせて奥田知志さんによる「おはなし会」の開催も決定しました。これまで3,800人以上の自立を支援し、数々の著書を通じて社会に問いを投げかけてきた奥田さん自身から、〈抱樸〉のエピソードや「希望のまち」への思いを聞くことができる機会です。「おはなし会」は、展示会場と同じ教文館にて開催されます。各回の定員は40名の予定です。

格差や孤立が広がるなか、一人も取り残されない社会をどう作っていくか。お互い様に支え合える社会を目指し続けている〈抱樸〉の展示に、ぜひ足を運んでみてください。