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7/17・18開催「はたらく」をテーマに介護・福祉の可能性を考えるイベント「全国介護・福祉事業所オンラインツアー」
イベント情報

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第2回となる、全国介護・福祉事業所オンラインツアー。今回のテーマは「はたらく」です

「はたらく」をテーマに、介護・福祉の可能性を考える

全国の魅力的な介護・福祉事業所を訪ねるオンラインイベント「全国介護・福祉事業所オンラインツアー」が2021年7月17日(土)・18日(日)の2日間開催されます。第2回となる今回のテーマは「はたらく」。その人らしく、いきいきと暮らすための働き方を実践する事業所を紹介します。

イベントを主催するのは、日本最大級の介護に志を持つ若者コミュニティである〈KAIGO LEADERS〉。「全国介護・福祉事業所オンラインツアー」は、〈KAIGO LEADERS〉が日本各地のココロオドル介護・福祉の実践を紹介するイベントです。第1回は「福祉からの地域づくり」というテーマで、先日[こここニュース]で紹介した〈うきはの宝株式会社〉も参加しました。

バラエティ豊かな、全国4事業者の取り組みを紹介

 今回登壇するのは、佐賀県・京都府・神奈川県・東京都の4事業者。それぞれの取り組みを2日間にわたって紹介します。

7月17日(土)に参加するのは、東京都の〈DAYS BLG! NPO 町田市つながりの開〉理事長の前田隆行さんと、京都府の〈社会福祉法人 京都福祉サービス協会 高齢者福祉施設 紫野〉施設長で、前・〈高齢者福祉施設 西院〉所長の河本歩美さん。

認知症のある方を対象にしたデイサービスを運営する前田さんは、認知症当事者が介護保険制度の中でサービスを利用しながら働けるよう、行政や企業と交渉を重ね、実現してきました。現在は「はたらく」 ことを通じた仲間づくりや、居場所づくりに力点を置きつつ、社会課題を共有することで解決していく活動を実践しています。

高齢者施設の現場で管理者を務める河本さんは、介護が必要となった高齢者が「はたらく」活動を通して、活躍できる機会づくりに取り組んでいます。最近は、異業種連携や山間地域の活性など、福祉の枠を超えて、高齢者を含む誰もが暮らしやすい社会づくりを目指して活動しています。

〈DAYS BLG! NPO 町田市つながりの開〉では、利用者が自動車販売店の洗車などの仕事に参加しています
河本さんが所長を務めていた〈高齢者福祉施設 西院〉では、利用者が一つ一つ丁寧に磨き上げたカッティングボードを「Sitte」というブランド名で販売しています

7月18日(日)に参加するのは、佐賀県の〈合同会社MUKU〉代表の佐伯美智子さんと、神奈川県の〈NPO法人シニアライフセラピー研究所〉理事長の鈴木しげさんです。

高齢者と子どもが集う暮らしをつくるべく、赤ちゃんがいる介護事業所「看護小規模多機能むく」を運営する佐伯さん。現在、有料老人ホームと小規模多機能(注1)、放課後等デイサービス(注2)を合体させた複合施設を新しく準備中です。

鈴木さんが運営する、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸にあるカフェレストラン〈かめキッチン〉では、デイサービス〈カルチャースクール亀吉〉の利用者たちが調理したランチを提供しています。他に、天然酵母のパンを販売する〈パン遊房亀吉〉や、さまざまな習い事を楽しめるコミュニティスペースなど、介護の領域を超えて、地域の誰もが楽しめる場を生み出しています。

〈合同会社MUKU〉では、高齢者と子どもの触れ合いが生まれています
鈴木さんが運営する〈かめキッチン〉と〈パン遊房亀吉〉では、地域の誰もが楽しめる場を生み出しています

「はたらく」ことには、お金を稼ぐだけではなく、経験を活かすことや、社会の中で役割を持つといった価値もあります。それは一人ひとりが活き活きと自分らしく暮らすことへとつながるのではないでしょうか。

イベントに参加して、今回紹介される事業所の取り組みから、これからの介護・福祉の可能性を一緒に考えてみませんか。

 

注1:小規模多機能型居宅介護のこと。介護保険制度で創設された地域密着型サービスのひとつ。月額定額制で、同一の介護事業者から「通所(デイサービス)」を中心に、「訪問(ホームヘルプ)」や「泊まり(ショートステイ)」を組み合わせて利用することができる。

注2:放課後等の学校以外の時間に、子どもの発達を支援するためのサービスのこと。子どもの社会性や生活力を高めるための支援を提供します。障害者手帳、または受給者証があることを条件に、6歳から18歳までの子どもが通うことができる。