ニュース&トピックス

“ケアの循環”を考えるための、連続講座がスタート!「目の前にある関係性に苦しむあなたへ」
イベント情報

  1. トップ
  2. ニュース&トピックス
  3. “ケアの循環”を考えるための、連続講座がスタート!「目の前にある関係性に苦しむあなたへ」

【画像】イベントサムネイル。ゲストスピーカーである西智弘さん、坂根千里さん、影山知明さんの写真がまる抜きで添付されている
会場はパルテノン多摩・クリエイティブラボ。オンラインでの受講も可能です

「関係性の紡ぎ直し」に目を向ける、全3回のリアル&オンライン講座

家族や友人、職場の同僚、地域の住民など、さまざまな人との「関係性」の中に生きる私たち。人とのつながりに救われることもある一方で、そこに息苦しさや辛さを覚えたりする場面もあるかもしれません。

そんな身近にある「関係性」を、少し立ち止まって見つめ直す連続講座「目の前にある関係性に苦しむあなたへ ー少し立ち止まり、関係性の紡ぎ直し方に目を向けてみませんかー」が、2026年10月に開催されます。

企画するのは、「日常生活の景色を多様にする」をビジョンに、東京都・多摩地域で医療的ケアの必要な人、重症心身障害のある人たちと地域との関わりをつくってきた〈一般社団法人Life is〉。全3回を終えたあとは、臨床心理学者の東畑開人さんを交えたクロージングフォーラムも予定されています。

「目の前にある関係性に苦しむあなたへ」

私たちの悩みには、何かしらの「関係性」に紐づいているものが多くあります。にもかかわらず、関係性そのものについて深く学んだり、振り返ったりする機会はほとんどありません。

今回の講座では、それを「私とあなた」「私と場(コミュニティ)」「私と社会」と少しずつ視野を広げながら考えていきます。1回3時間、10月から12月までの全3回が予定されています。

10月4日(日)の第1回は、医師として「社会的処方」に向き合ってきた西智弘さんをゲストスピーカーに、子どもと大人が一太一で関係を育むバディプログラムを運営する〈一般社団法人We are Buddies〉代表理事の加藤愛梨さんをその対談パートナーに迎えます。

さらに11月8日(日)の第2回には、世代を超えたまちの社交場「スナック水中」を営む坂根千里さんがゲストとして、子どもショートステイ事業などを行う「れもんハウス」などを運営する藤田琴子さんが対談パートナーとして登場。

12月6日(日)の第3回には、『ゆっくり、いそげ』の続編『大きなシステムと小さなファンタジー』を昨年出版した「クルミドコーヒー」の影山知明さんと、多摩ニュータウンでオルタナティブ空間「STOA」を運営する建築家の横溝惇さんが登壇します。

【画像】10月4日(日)、11月8日(日)、12月6日(日)のゲストスピーカーと、それぞれの対談パートナーの写真がならぶチラシ
各回、ゲストを交えたクロストークや、参加者同士の対話で構成されます

この講座の内容は、良い「関係性」を築くための、わかりやすい解決策を手に入れるものではありません。

これまで生きてきたなかで、自分はどんな関係を築き、傷ついたり支えられたりしてきたのか。過去の経験をベースに、関係性との向き合い方を自分なりに模索する時間であり、「今の関係性の中でどうすればより良く生きられるか」を、参加者同士支え合いながら考えていく場を目指しています。

多機能循環の場「modoki」が挑む、関係性の編み直し

今回の講座の背景には、主催者である〈Life is〉が2025年に、東京都多摩市の諏訪商店街で「modoki」という拠点を新たに運営し始めたことが深く関わっています。

そもそもの発端は、〈Life is〉の福祉事業で支援してきた、医療的ケアの必要な人や重症心身障害のある人、そしてその家族が、日常生活の延長線上で過ごせる場をつくろうと考えたことでした。これまでも、重症児者向けの通所事業所の軒先に駄菓子屋やジューススタンドを展開してきた〈Life is〉。その経験を経て、新たにオープンしたmodokiではナチュラルワインバーや図書室、セレクトショップなど、福祉事業所でありつつも、今まで以上に多様な「入口」のある場づくりが進んでいます。

【写真】お店の軒下から、大きなガラス窓やガラス扉ごしに店内が見える。外にはベビーカーが並ぶ
「擬き(もどき)」は、本物でもニセモノでもない不思議な余白がにじみ出る言葉。境界を曖昧にすることで「自分も関係があるかも」と思える場になれば、と名付けられました

福祉に関心のある人だけが集まるのではなく、ワインを飲みに来た人、本を探しに来た人、ふらっと休みに来た人が、いつの間にかさまざまな人や背景に出会っていく。そんな小さな日常からまちの景色、人の意識が少しずつ変わることを目指すには、人同士の「関係性」を見つめる必要があります。

一方で、特に福祉事業においては、「支援者/利用者」「提供者/受益者」「障害者/健常者」といった関係を避けて通ることもできません。それらをどう捉え、豊かなケアに結びつけていくか……「多機能循環の場」を営もうとしているmodokiだからこその問いが、今回の企画「目の前にある関係性に苦しむあなたへ」につながりました。

【写真】店内カウンターから外を見た写真。入り口に近くに子どもたちが屯ろし、向こうには公園や団地が見える

クロージングフォーラムに東畑開人さんも

今回参加募集がある講座は全3回ですが、それらを終えた2027年2月7日(日)には、臨床心理学者・臨床心理士の東畑開人さんをゲストに迎えたクロージングフォーラムも予定されています。詳細や申し込み方法は後日発表される予定です。

私たちの悩みはいつの日も、いつの時代も「何かしらの関係性」に紐づいています。

皆さんが今までの人生において「一番悩んだこと」を想像してみてほしいなと思います。

そこにはきっと、思い出すだけでも辛くなるような関係性が転がっているのではないでしょうか。

だからこそ、今一度立ち止まって「自分自身の関係性の歴史」を振り返る時間が必要なのだと思います。
それは時には傷つきもあるかもしれませんし、むずがゆい感情になることもあることでしょう。

なので、1人ではなく仲間と。
そして様々な知見を有するゲストの皆さまと一緒に、ここらで一度棚卸してみませんか。
(主催者メッセージより)

すでに募集が始まり、リアル参加は応募者が定員(20名)に迫っているという本講座。オンラインは1回ごとの受講も可能です。

わかりやすい答えがある講座ではありませんが、一方で「関係性」を根底から問い直す機会は、今の社会の中で決して多くはありません。気になる方はぜひお早めにイベントページをチェックください。

【画像】イベントチラシ。申し込みや会場の詳細情報が記されている