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福祉と表現にまつわるオンライン研修会『cento-シエント-』が1月から3月まで開催
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とんがりぼうしをかぶったひとびとのかおがならぶ、シエントのちらしがぞう
「福祉と表現」をテーマとした研修会『cento-シエント-』が、1月20日、2月17日、3月17日の3回オンラインで開催されます

「福祉と表現」をテーマにした全3回の研修会が開催

〈はじまりの美術館〉(福島県耶麻郡猪苗代町)が、「福祉と表現」をテーマとした研修会『cento-シエント-』をオンラインで開催します。

開催日は、2022年1月20日(木)、2月17日(木)、3月17日(木)の全3回。各日13:00〜15:00に実施され、参加費は無料です。

障害のある人の表現活動に携わっている方をはじめ、福祉と表現に興味・関心がある方であればどなたでも参加が可能。応募者多数の場合は福島県内の方の参加が優先されますが、全国どこからでも申し込みができます。

寛容で創造的な社会をつくるための研修会『cento –シエント-』

 『cento -シエント-』は、〈はじまりの美術館〉が取り組む「福島県障がい者芸術文化活動支援センター事業」の一環として開催される研修会です。2020年度の本事業についてまとめた報告書について、以前のニュースで紹介しました。

「cento(シエント)」は、イタリア語で「100」を意味する言葉。日本語の「支援と」という言葉の響きとも重なります。たくさんの人の思いと共に、寛容で創造的な社会をつくっていくーーそのためのひとつの切り口となるように、との願いが込められています。

これまでにも、福祉と表現に関わる活動をしている研究者や施設職員などが講師として登壇しました。参加者からは「様々な角度から福祉と表現について学べた」「連続で参加したことで、自分の中にアンテナをたくさん立てることができた気がする」「たくさんの学びと気付きをいただけた。今後の活動にいかすとともに、周りの人に還元していきたい」といった声が届いています。

 

2020ねんどじぎょうほうこくしょにけいさいされているレポート
2020年度に実施した『cento』のイベントレポートは、〈はじまりの美術館〉のウェブサイトで公開されている『2020年度事業報告書』に掲載されています

全国で障害のある人の表現活動に向き合うゲストが講師として登壇

今年度の初回である1月20日(木)の講師は、〈しゃかいのくすり研究所〉代表で、〈るんびにい美術館〉(岩手県花巻市)アートディレクターの板垣崇志さんです。これまで多数の障害のある人の造形表現のサポートに関わってきた板垣さん。本講座では、「自分たちの活動の現在地を知る」というテーマで、「障害のある方との表現活動」とは、そしてそれをサポートするとはどういうことなのかを、板垣さんと一緒に考えていきます。

いたがきさんのしゃしんと、タイトルがはいった、だいいっかいのバナー

2月17日(木)に開催される、第2回の講師は〈クラフト工房 La Mano(ラマノ)〉(東京都町田市)の高野賢二さんと、朝比奈益代さんです。〈こここ〉で以前「アトリエにおじゃまします vol.01」 でも取り上げたことがあるラマノは、天然染料や天然繊維を使った染めや織りの製品づくりのほか、アート活動や、地域の人たちとの畑づくりなどの活動を行っています。「地域の中で活動を紡いでいく」というテーマで、日々のメンバーとの関わりや、地域との関わり、ネットワークづくりについてお話を伺います。

ラマノのおふたりのなまえと、タイトルがはいった、だいにかいめのバナー

第3回となる、3月17日(木)の講師は〈工房 集〉(埼玉県川口市)の宮本恵美さんと渡邊早葉さんです。福祉施設であり、〈社会福祉法人みぬま福祉会〉を利用するメンバーの表現を社会につなげるための活動拠点でもある〈工房 集〉。アトリエやギャラリーなどを備えた施設では、福祉関係者だけではなく、建築家やアーティスト、キュレーターなどとも協働しています。今回は「表現や魅力を製品などにして伝える」というテーマで、メンバーの表現をもとに製品開発をしたエピソードを中心に、開発のポイントや、大切にしていることをお話いただきます。

こうぼうしゅうのおふたりのかおじゃしんとタイトルがはいった、だいさんかいのバナー

『cento-シエント-』では、講師の話を聴くだけではなく、双方向のやり取りを行う「ワークの時間」や、閉会後の「交流タイム」も設けられています。同じテーマに関心を寄せる全国の仲間とつながるチャンスにもなるでしょう。

現在、障害のある人の表現活動に関わっている方はもちろん、「福祉と表現」というテーマに関心のある方はぜひ研修会に参加してみませんか。