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小中学生5000人を無料招待。ダイアログ・ミュージアム〈対話の森〉が「こども5000人たいけん!」参加者を募集中
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くらやみにどきどきしながらはいるこどもたちがえがかれた、メインビジュアル
〈対話の森〉では、2021年12月から約2年間の間に、5000人の子どもたちにダイアログ体験を無料提供します

〈対話の森〉が「こども5000人たいけん!」の参加者を募集中

〈一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ〉は、ダイアログ・ミュージアム〈対話の森〉(東京都港区)にて実施している体験型プログラムに、小中学生の参加者5000人を無料招待します。

ダイアログ・ミュージアム〈対話の森〉は、2020年8月、東京都港区にオープンしたダイバーシティを体感できるミュージアムです。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」や「ダイアログ・イン・サイレンス」など、視覚・聴覚障害のある人の案内のもと、対話を楽しむことができる体験プログラムを展開しています。さらに、現地での体験だけではなく、視覚・聴覚障害のある人とともにさまざまなワークを行う、オンラインプログラムも提供しています。

今回は「こども5000人たいけん!」の第一期として、2021年12月〜2022年12月の期間に体験を希望する、学校や子ども関連団体を30団体募集。併せて、個人で参加できるオンラインのプレ体験会を2021年10月9日(土)に行います。

ダイアログ・ミュージアム〈対話の森〉とは

こここレポート vol.2」では〈対話の森〉体験レポートを、「こここインタビュー vol.2」では〈一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ〉代表の志村季世恵さんのインタビューを公開しています。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」では、ゲストは視覚障害のある人のアテンド(案内人)に案内され、真っ暗闇の中を探検します。「ダイアログ・イン・サイレンス」では、聴覚障害のある人のアテンドに案内され、音のない静けさの中、表情とボディランゲージを駆使しながら対話を楽しみます。

例えば、暗闇で転ばずに歩くにはどうしたらいいか、音のない世界で思いを伝えるにはどうしたらいいかなど、五感を使って世界を味わい、人に助けられながら進むことで、今まで知らなかった新しい世界を体験することができます。

はくじょうをもち、くらやみのなかへあゆみをすすめるこどもたち
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚障害者とともにチームになって真っ暗闇を探検し、発見と対話を楽しむプログラム。全く目の見えない暗闇の中での初めての経験を通して、助け合いや信頼関係などを学び、多様性の再発見につながります
ヘッドフォンをつけて、しずけさをたいかんするこどもたち
「ダイアログ・イン・サイレンス」は、聴覚障害者とともに静寂の中で表情とボディーランゲージでコミュニケーションを楽しむプログラム。簡単な手話も学ぶことで、異なるコミュニケーションの楽しさ、豊かさを体感できます

「ダイアログ」体験で認められる教育効果

日本での〈対話の森〉プログラム体験者のうち子どもが占める割合は3%ほどですが、海外では約60%に達し(注)、さまざまな国で学校教育の一環として体験する仕組みができているほど、教育効果が認められています。

日本で行った調査からも、プログラムの体験を通して、子どもたちの自己肯定感や、他人と喜びを共有したいという意欲が高まることがわかってきました。さらに、「自分たちとは文化や特徴が違う人たちと触れ合うこと」について、体験の前後で「不安」や「恐い」というネガティブな感情から「わくわく」「楽しそう」「いいことだと思う」などのポジティブな感情への変化が見られます。

注:「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって誕生。これまで世界50カ国以上で開催され、900万人を超える人々が体験。「ダイアログ・イン・サイレンス」も、1998年にドイツで開催されて以降、フランス、イスラエル、メキシコ、トルコ、中国でも開催。これまで世界で100万人以上が体験しています。

かんそうがかかれた、アンケートようし
子どもたちへアンケート調査を実施。「こども5000人たいけん!」Webサイトから詳細を見ることができます

体験への応募は、学校はもちろん、子どもに関する団体であれば、NPOやNGO、スポーツチームや習い事教室なども可能です。また、母校の子どもたちやお世話になった先生へ、体験をプレゼントすることもできます。

多様な人々による共生社会の実現が求められる時代に、対話する力や探求する力を体感することができる、〈対話の森〉 。楽しみながら学べる体験を、子どもたちに届けてみませんか。