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この夏限定! 多様な個性と出会うリアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」開催中。ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で8月14日まで
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リアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」のメインビジュアル

ダイバーシティの扉を開く! 新ソーシャル・エンターテイメント

2020年夏、東京都港区竹芝にオープンした、ダイアログ・ミュージアム「対話の森」。世代、ハンディキャップ、文化、宗教、民族など、世の中を分断するたくさんのものを、多様な人との出会いや対話によってつなぎ、「ダイバーシティ」を体感する、ソーシャル・エンターテイメント・ミュージアムです。

オープンから2周年を迎える今年、これまで以上にダイバーシティを深めていく場にしていこうと、施設名を『ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」』に改名。

そして、新名称の命名記念イベントとして、この夏限定のリアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」を、2022年7月20日(水)~8月14日(日)の期間で開催しています。

※元々は8月10日(水)まででしたが、会期延長になったため変更しています。(2022年8月1日編集部追記)

船員(キャスト)の案内で、青い光に包まれた宇宙船内を移動する参加者の写真
リアル対話ゲーム「地図を持たないワタシ」の会場内

SFの世界でダイバーシティを体験! その内容とは?

「地図を持たないワタシ」の舞台は、あらゆる生き物がその種族を越え、平和な秩序を実現しながら暮らす、銀河系の宇宙空間を漂う、宇宙船スクランブル号。

「争いと混乱が収まらず、対話の機会を失った地球」の噂を聞きつけたスクランブル号は、ダイアログ・ダイバーシティミュージアムに一時停船中。参加者はこの宇宙船に乗船し、ある掟を守りながら、さまざまなゲームをクリアしていきます。

そのゲームの掟とは「だれもとり残さない」こと。

参加者は、船員との遭遇や対話のなかで、だれもとり残さずにゲームを攻略し、平和と多様性を尊重する社会を取り戻すための行動をおこしていくことがミッションとなります。

(あらすじ)はるかかなたの銀河系で、種族を超えた平和な秩序を実現し 、宇宙空間を移動しながら共に暮らす宇宙船スクランブルがあった。スクランブルの船長キャプテンHEROが決めた掟はただひとつ「だれもとり残さない」こと。地球人シンとの出会いで「争いと混乱が収まらず、対話の機会を失った地球」の話を聞いたキャプテンHEROは、ダイアログ・ダイバーシティミュージアムに一時停船することにした。目的は、多種多様な我々(銀河庁より厳選された13名)との遭遇と対話によって、平和と多様性を尊重する社会を取り戻すことである。銀河系初公開の宇宙船スクランブルで、あなたは掟を守りながらミッションをクリアし、それぞれ持っていた地図を手放し「新しい地図」を手に入れることが出来るのか?境界線をとかす90分!きたれ!「地図をもたないワタシ」へ。
「地図を持たないワタシ」のあらすじ

参加者をアテンドする船員(キャスト)は、聴覚障害のある人、視覚障害のある人、LGBTQ+の人、車椅子の人、低身長の人、義手の人など、多様な特性・個性を持つ13名。彼ら・彼女らと対話を楽しみながら、8つの部屋に用意されたゲームを解き、進めていきます。

〈こここ〉の連載「森田かずよのクリエイションノート」で執筆を担う義足のダンサー・森田かずよさんも、キャストのひとりとして参加しています。

1ゲームにつき、キャストはひとり。誰に出会えるかは、当日のお楽しみです!

13名のキャストの顔写真
参加者と一緒にミッションをクリアしていく、銀河庁より厳選された13名の船員(キャスト)。同じストーリーでも、キャストによってまったく異なるゲーム展開に!

自分だけの「地図」を刷新するゲーム

タイトルにも登場する「地図」という言葉も、このゲームにおいては重要なポイントです。

この「地図」とは、自分の人生の積み重ねによってできた、たくさんの線のイメージ。曲がりくねったりクロスしたりするその線は、自分のなかにある“当たり前” “普通”といったもので構築され、道をつくり、今に至っています。

はたしてその「地図」は、ダイバーシティが提唱される今も通用するものでしょうか。もしかしたら、このゲームで出会う多様な人との対話や、そこで得た気づきによって、「地図」は刷新されていくかもしれません。

穴の開いた大きな板を参加者の皆で持ち上げ、ボールを落とす重力ゲームのイメージ写真
重力の壁を体験するZONE4の様子

本ゲームの原作者であり、総合プロデューサーを務める俳優の大橋弘枝(おおはし ひろえ)さんは、本ゲームにおける「地図」というキーワードについて、以下のメッセージを公開しています。

この自分だけの「地図」は、違う個性を持つ人たち・マイノリティの人たちとかかわることによって、古いものが消え、これまでとは違う新しい「地図」に変わっていくでしょう。 この古い「地図」が消える瞬間が、タイトルである「地図を持たないワタシ」です。 そう、これは新しい地図を手に入れるための体験型リアル対話ゲームなのです。

ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」とは?

見えないからこそ、みえるもの。
聞こえないからこそ、聴こえるもの。
老いるからこそ、学べること。

これらを合言葉に、ダイバーシティを体感するミュージアムとして、さまざまなエンターテイメント・プログラムを提供してきた「対話の森」。

見た目や固定観念の開放をテーマに、暗闇の中を対話しながら探検する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。無音の世界で、表情やボディランゲージで対話しながら、言葉や文化の壁を越えていく「ダイアログ・イン・サイレンス」。2023年には、高齢者のアテンドにより、年齢や世代を越えた生き方について対話する「ダイアログ・ウィズ・タイム」も再スタートする予定です。

「対話の森」については、〈こここ〉の取材レポート「頭のなかだけのダイバーシティから離れて。ダイアログ・ミュージアム「対話の森」体験レポート」や、〈一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ〉の代表・志村季世恵さんへの〈こここインタビュー〉でもご紹介しています。ぜひこちらもチェックしてみてください。

ジェスチャーなどを交えながら、参加者と船員が共通の言葉をつくり出す様子
皆で共通の新しいコトバをつくるZONE3での様子。家族や友人と一緒に参加して、後日感想を述べあうと、さまざまな発見や気づきがあるかも!

この夏限定の「地図を持たないワタシ」は、SFという設定ではありますが、実社会のなかで私たちが日常的に行っているようなリアルな対話や選択を行うことが、プログラムを進めていく上でのポイントになります。

そして、ここで出会う人は、あなたがこれまで出会ったことのない特性の持ち主かもしれません。そんな彼ら・彼女らとどのような方法で対話し、そこでどのような気づきを得られるか。この経験があなたの「地図」に新しい線として加わるはずです。

体験直後は、感想をうまく言葉にできないかもしれませんが、そこで得たさまざまな感覚を持ち帰り、じっくりと向き合ってみてください。これまで知らなかった世界や、見落としていた大切なことへのヒントが、そこに潜んでいるかもしれません。

この夏は「対話の森」で、ダイバーシティの扉を開けてみませんか?