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「福祉の本質と可能性」を考える。〈ライフの学校〉と〈まちあす〉のトークイベントがオンラインとリアルで7月16日開催
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 ゲスト3名の写真が掲載されたイベントバナー画像
〈社会福祉法人ライフの学校〉と〈NPO法人〉まちあすによるトークイベントが、2022年7月16日にオンラインと現地のハイブリッドで開催されます

独創的な社会福祉・地域福祉を実践する3名をゲストに迎えたイベントが開催

〈社会福祉法人ライフの学校〉と〈NPO法人まちあす〉が共催するトークイベント「『福祉の本質と可能性』-コンヴィヴィアルな社会の実現に向けて-」が、2022年7月16日(土)にエル・パーク仙台(宮城県仙台市)で開催されます。現地参加のほか、オンラインからもリアルタイムで視聴が可能です。

本イベントは、以前〈こここ〉でも理事長の田中伸弥さん働く人へのインタビューをお届けした〈ライフの学校〉が毎週土曜日に開催しているウィークリーイベントの特別セミナーとして、〈まちあす〉と共同で実施されます。ゲストは、〈社会福祉法人愛川舜寿会〉(神奈川県愛甲郡)の馬場拓也さん、〈社会福祉法人福祉楽団〉(千葉県千葉市)の飯田大輔さん、〈社会福祉法人ゆうゆう〉(北海道石狩郡)の大原裕介さん。

独創的で先駆的な社会福祉・地域福祉の実践をする3名と、これからの福祉のあり方について探求します。

「コンヴィヴィアル」な社会の実現に向けて

本イベントのタイトルは「『福祉の本質と可能性』-コンヴィヴィアルな社会の実現に向けて-」です。コンヴィヴィアル(convivial)とは、オーストリア生まれの思想家のイヴァン・イリイチが提唱した概念。日本語では「自立共生」と訳され、個人が尊重されながら、「共に(con)生きる(vivial)」ことを意味します。

午前の部では、〈まちあす〉が現在取り組んでいる、多世代型交流と居場所づくりを実現する〈荒井まちのわ図書館〉の紹介を中心に、メンバーの現在の取り組みや今後の活動内容などについてお伝えします。

まちあすのメンバー5人が、建物の前に並んで立ち、こちらに笑顔を向けている
〈まちあす〉のメンバー

午後の部では、〈愛川舜寿会〉の馬場拓也さん、〈福祉楽団〉の飯田大輔さん、〈ゆうゆう〉の大原裕介さんをゲストに迎えたクロストークを行います。

3名が所属する社会福祉法人は、「3社福アライアンス」を締結しています。これは「利益の追求ではなく、社会福祉法人としてのソーシャルなブランド力の向上や職員のためのより良い労働環境づくり」を目指したもの。外部理事と監事の相互乗り入れや、合同研修によって、経営に外部からの視点を取り入れることや、各法人の持っているナレッジや課題の共有を実現することで、サービスレベルの向上を行っています。

本イベントではそれぞれの活動紹介と鼎談を通して、共に生きる社会に向けた福祉の可能性について掘り下げていきます。

先駆的な社会福祉・地域福祉の実践をする3名のゲスト

〈愛川舜寿会〉馬場拓也さん

神奈川県愛甲郡愛川町にある〈愛川舜寿会〉は、1992年に設立されました。馬場拓也さんは、世界的なファッションブランド「ジョルジオ アルマーニ」のトップセールスマンから、両親の事業を継ぐべく福祉業界へ転身した異色の2代目経営者。

現在は、特別養護老人ホーム、デイサービス、ショートステイ、居宅介護支援事業や生活困窮相談支援事業などを行う〈ミノワホーム〉、認可保育園と障害児通所支援事業が一体となった〈カミヤト凸凹保育園〉、小規模多機能居宅介護、認知症グループホーム、放課後等デイサービスといった事業とコインランドリーや学習支援などを一体とした、地域共生文化拠点〈春日台センターセンター〉を運営し、介護福祉にとどまらない、地域コミュニティの創出を実践しています。

〈福祉楽団〉飯田大輔さん

千葉県を拠点にする〈福祉楽団〉は、2001年に設立。それぞれの楽器をもって、それぞれを尊重しあうようにひとつの音楽をつくるオーケストラをイメージして名付けられています。

特別養護老人ホームの運営や、訪問介護・居宅介護事業、就労継続支援事業などを複数の施設で実施。なかでも、以前〈こここ〉のニュース記事でイベント情報をご紹介した、豚肉の加工・販売をする〈恋する豚研究所〉の取り組みは、「福祉」という看板をあえて掲げずに、高品質なブランドとして打ち出すことで成功し、注目を集めています。「地域の課題と福祉はすべてつながっている」と考える代表の飯田大輔さん。どんな視点で地域を眺めているのでしょう。

〈ゆうゆう〉大原裕介さん

北海道石狩郡当別町にある〈ゆうゆう〉は、“「ひとりの想い」を文化にする”というビジョンを掲げ、障害者生活支援事業、障害児地域生活支援事業、共同生活援助事業所、ヘルパー事業のほか、レストラン〈当別町共生型コミュニティー農園ぺこぺこのはたけ〉やカフェ〈渋谷ダブルトールカフェ北海道医療大学店〉などを運営しています。

“「ひとりの想い」を文化にする”というビジョンにたどり着いたのは、代表の大原裕介さんが出会った「ひとり」の障害児のお母さんがきっかけだったそう。どんな想いで事業を始め、どのように地域と関わりをつくっているのでしょうか。

ゲスト3名がマイクを持ち、笑顔で話している
午後の部に登壇される3名。右から飯田さん、大原さん、馬場さん

今回イベントを共催する〈ライフの学校〉と〈まちあす〉も福祉から始まるまちづくりを実践する団体。福祉について先進的な方法で実践をし、注目を集める各団体の話からも、ヒントが得られるのではないでしょうか。

オンラインでどこからでも参加できるイベント。福祉業界で働いている方はもちろん、社会課題の解決や、地域を起点とした事業に興味がある方も、ぜひお話を聞いてみませんか。