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市民と連携した演劇プロジェクト「地域の物語2024」の作品群を一挙上演! 3月16・17日〈世田谷パブリックシアター〉にて
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イラストや開催日時が書かれた「地域の物語2024 劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!」のパンフレット表紙画像

地域の人たちへのインタビューから創作した、演劇作品群の上演会

1997年に〈世田谷パブリックシアター〉(東京都世田谷区)が開場してから27年間、毎年(注)行われてきた演劇プロジェクト「地域の物語」が今年も開催されます。

タイトルは「地域の物語2024 劇場と地域コミュニティの冒険~みんなイロイロ生きてるぜ!」。

これまでは一般の方たちを中心とした発表会が主でしたが、2024年はやや趣きを変え、世田谷区内の社会福祉法人や、障害のある人々と連携してつくりあげた演劇作品群をまとめて上演します。

会期は2024年3月16日(土)、17日(日)の2日間。全席自由、入場無料(要予約)となっています。

(注)コロナ渦の2020年、2021年は開催見送りとなりました。

〈せたパブ〉で27年続く演劇プロジェクト「地域の物語」とは?

〈世田谷パブリックシアター〉の恒例プロジェクトとなっている「地域の物語」。自分自身を含む地域の人々の思い、生活、人生、はたまた社会問題などを出発点に、地域コミュニティ全体で共有できる「地域の物語」を紡ぐことを目指し、演劇をつくり上げていく企画です。

これまで「結婚」「介助と介護」「生と性」「家族」「老い」「看取り」など、毎年ひとつのテーマを設定。そのテーマに関心を持つ人が集まり、演劇や身体表現などのワークショップを実施。最終的には、従来のかたちにとらわれない舞台作品に仕立て、発表しています。

地域のさまざまな企画から生まれた、5つの上演作品

2024年の「地域の物語」は、3月16日(土)、17日(日)の2日間のなかでA~Eの5つのプログラムに分け、さまざまな企画から生まれた多様な作品をまとめて上演します。

A~Eのタイムテーブルが書かれた表の画像。

「ともにゃの部屋~黒田真史さん」
「ともにゃの部屋~中川陽子さん」

2021年から開催されている世田谷区下馬地区のアートのお祭り「極楽フェス」に向け、地域住民とともにつくり続けている作品のひとつ。全国の小・中学校でも上演されている人気作品です。

交通事故や脳溢血によって後遺症が残り、下馬のリハビリテーション施設に通所する黒田真史さんと中川陽子さん。おふたりの絶望から今の生活を獲得するまでの人生を、俳優たちがユーモラスに描きます。

車椅子に乗った黒田真史さんを中心に、4人のサポーターが手を上げてポーズをとっている写真。
黒田真史さん(中央の車椅子ユーザー)
車椅子に乗った中川陽子さんを4人のメンバーが囲み、話をしている様子。
中川陽子さん(中央の車椅子ユーザー)

「うけいれる身体・うけいれられない身体」

こちらも下馬地区のお祭り「極楽フェス」をきっかけに生まれた作品のひとつ。

「できない身体は劣っているわけではない、あるがままの身体を受け入れよう」と社会に宣言し、施設を出て暮らす「自立生活」を獲得するも、老いによって今まで以上に身体が動かなくなり……。自分の身体を受け入れ難く思い始めた障害のある人たちのインタビューから創作された物語です。

「障害者が」と書かれたプレートを持つ左の人、「障害者を」と書かれたプレートを持つ中央の人、「サポート」と書かれたプレートを持つ右の人が並んでいる舞台演劇の写真。

「支えることについての小さな劇3~長見さんの話」

下馬地区に暮らす障害のある人と長年関係を結んできた支援者に「支援すること、支えること」についてインタビューし、作品を創作するシリーズ。

3作目となる今回は、知的に障害がある人の支援に携わってきた長見亮太さんへのインタビューです。仕事を始めた経緯、仕事のなかで考えてきたこと、家族のこと。長見さんにとっての「人が人を支えること」について語ります。

ホールに大勢の人が座り、その中心で何かを語る男性の写真。

「ラップしようぜ!~コロナの日々をふりかえる」

今年1月から参加者を募集し、全5回のワークショップを行ってきた「地域の物語2024ワークショップ」の最終発表会。

一般公募で集まった10代から70代のみなさんにとって「コロナの日々」はどういったものだったのか? 今振り返って思うことを、ラップに乗せて歌います。

お申込みはお電話にて。さまざまな「鑑賞サポート」もご用意

本公演の観劇は無料(要予約)。全席自由です。

観劇のお申込みは「電話のみ」となっています。氏名、電話番号、観劇人数(2名まで)、ご希望のプログラム(A~E)を伝えてお申込みください。公演当日、整理番号付入場チケットを窓口にてお渡しします。

(世田谷パブリックシアターチケットセンター窓口、オンラインチケットでの観劇受付はありませんので、ご注意を!)

また、〈世田谷パブリックシアター〉では、生後6ヶ月以上9歳未満の子どもを預かる「託児サービス」「補助犬を伴っての観劇」「車椅子スペース」「聴覚障害者のための日本語字幕タブレット貸出」など、さまざまな鑑賞サポートが用意されています。いずれも事前要予約、定員有りとなりますので、ご希望の方はお早目にお申込みください。

地域コミュニティから生まれ、地域コミュニティで上演されてきた多様な作品群を、一挙に観劇できるこのチャンスをお見逃しなく!