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「ケアとまちづくり」を考えるカンファレンス、初のリアル×オンライン開催! 2024年2月10日(土)京都にて
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会場は京都市中京区の共創施設「QUESTION」(主催:ケアとまちづくり未来会議事項委員会、共催:一般社団法人ケアと暮らしの編集社)

地域の実践者たちが集う「第3回ケアとまちづくり未来会議」

「ケア」という言葉から、何を想像するでしょう? 最近は身近な人をサポートするときに使ったり、「肌」や「車」などを大切にする場面で「◯◯ケア」と言葉を組み合わせたりと、日常のあちこちでも見かけるようになってきました。一方で、看護や介護、保育などにおける営みの本質として、いま改めて注目が集まっているワードでもあります。

では、その視点を「まちづくり」と掛け合わせて考えると、何が生まれるでしょうか? 専門家と市民が垣根を超えて関わりあう、地域のフィールド。それはケアの可能性をさらに広げ、私たちの社会を豊かにする力が生まれていく、重要な場になるかもしれません。

そんな予感を漂わせるイベントが、2024年2月10日(土)に開かれる「第3回ケアとまちづくり未来会議」です。

2019年、2021年に続いての開催となる今回は、初のリアル/オンラインのハイブリット開催。「積み重ねる」をテーマに、全国各地でユニークな地域活動をしている6名の実践を紹介しながら、参加者も交えたトークセッションが行われます。

〈ケアとまちづくり未来会議〉×〈ケアと暮らしの編集社〉

ケアとまちづくりが溶け合い、新しい価値が生まれる場を目指して2018年にスタートした〈ケアとまちづくり未来会議〉は、医療、福祉、建築、ランドスケープ、デザインなどの多様な背景を持つメンバーで運営されています。

これまで、オンラインコミュニティ「ケアまち実験室」の運営や、ケアとまちづくりの先進的な活動を行う人々をゲストに呼ぶ「ケアまち座談会」シリーズを開催。さらに過去2回の大規模カンファレンス(2019年8月兵庫県豊岡市、2021年11月オンライン)では、地域の場にどのようなケアの要素があるのか、それをどのように次の社会に生かしていくかを、合計200名以上の専門家や市民を巻き込みながら考えてきました。

2021年11月14日に行われたカンファレンス「第2回ケアとまちづくり未来会議」の報告書より。過去の取り組みについては、〈ケアとまちづくり未来会議〉の公式noteにさまざまなレポートが上がっています

このコミュニティの運営をサポートするのは、「ケアするまちをデザインする。」を合言葉に、さまざまな社会的処方の実践を行う〈一般社団法人ケアと暮らしの編集社〉です。

社会的処方:薬を処方することで患者の問題を解決するのではなく、「地域とのつながり」を処方することで問題を解決する手法。
https://co-coco.jp/series/study/pluscare/

市民と医療福祉専門職の協働プロジェクトをいくつも手がける〈ケアと暮らしの編集社〉は、2020年から運営するシェア型図書館「本と暮らしのあるところ だいかい文庫」でグッドデザイン賞も受賞。その狙いや目指す社会の姿については、代表理事の守本陽一さんに、〈こここ〉の連載『デザインのまなざし』でもインタビューを行いました。

第3回のカンファレンス、テーマは「積み重ねる」

図書館を通じたケアはもちろん、公衆浴場でのケア、遊びやアートによる場づくり、それを支える建築や風景……。過去5年以上にわたり活動するなかで、〈ケアとまちづくり未来会議〉にはさまざまな知見が積み重なってきました。

少子高齢化もますます進み、ケアの視点を持ってまちづくりに関わることの意義がさらに高まるなかで、2024年2月10日、「第3回ケアとまちづくり未来会議」が開かれます。

古都京都を舞台に、これまでのコミュニティケアや都市計画、集落支援、地域福祉、地域包括ケアの「積み重ね」を振り返っていく本イベントは、2つのセッションで構成されます。

1つ目は、「楽しい市民活動から信頼あるケアリングへの移行を探る」。同志社大学社会学部教授の永田祐さんと、広島県庄原市の書店「ウィー東城店」店長の佐藤友則さん、さらに「だいかい文庫」で館長を務める守本さんを交えて、ポップなケアとまちづくり活動の意義を確認しつつ、その入口からどんな価値が生まれているのかを対話していきます。

2つ目は、「ケアするコミュニティのルールづくり」。京都を起点にさまざまな地域支援に取り組む〈NPO法人テダス〉代表理事の高橋博樹さん、市民参加型のまちづくりや子育て支援に長く携わってきた〈NPO法人ハンズオン埼玉〉副代表理事の西川正さん、ケアの文化拠点「ほっちのロッヂ」で共同代表を務める藤岡聡子さんの3名と、コミュニティにどのようなルールを設けているか、いい表現や活動が生まれる環境づくりを考えます。

カンファレンスでは他にも、10組のピッチトーク「わたしのケアまち活動」、臨時開店する「だいかい文庫」京都支店での本の販売や、企業・医療機関などのブース出展も行われます。また会議前後には、関西の“ケアなまち場”を訪ね歩く「ケアまちツアー」も実施される予定です。

地域での、領域を超えた取り組みを共有しながら、新しいケア実践を積み上げていくことを目指す「第3回ケアとまちづくり未来会議」。すでに現地参加は満員となっていますが、オンライン参加者はまだまだ募集中です。

また「ケアまち実験室」の会員になれば、カンファレンスにお得に参加したり、過去のアーカイブ動画も視聴したりできるので、気になる方はぜひ一度サイトをチェックしてみてください。