食料・日用品を「いつでも」分け合える場所へ。ゆるやかな“距離感“をデザインした北長瀬コミュニティフリッジ デザインのまなざし|日本デザイン振興会 vol.04
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「北長瀬コミュニティフリッジ」は、生活に困難を抱えている人たちが、食料品や日用品を24時間いつでも、無料で受け取ることのできるしくみです。
個人や企業から寄付された物資を、複合商業施設「ブランチ岡山北長瀬」(岡山県岡山市)の駐車場に併設された無人の倉庫に保管。登録した利用者は、スマートフォンのアプリで電子ロックを解除して入室し、必要とする食材などを自由に持ち帰ることができます。
この取り組みは、新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する家庭が増加するなか、2020年11月にスタート。2022年4月現在、449世帯が登録し利用していて、「フードプレゼンター」として登録している寄付者も個人929名、企業103組織を数えます。
開始以降、テレビ・ラジオ・新聞・ウェブなどさまざまな媒体で数多く取り上げられ、2021年11月までの1年間で、寄付点数は20万点弱、寄付総額は3,500万円以上にものぼりました。2021年度のグッドデザイン賞を受賞し、ベスト100にも選出。積極的に運営ノウハウの移転を行うことで、岡山を含めすでに全国6ヶ所で開設されるなど、支援の輪が広がり始めています。
人と人とが直接出会うことなしに「助け合い」の気持ちをつなげているこのしくみは、なぜこれほどまでに共感を呼び、広がりを見せているのか。そこに、今の時代に求められる支援のあり方を考えるためのヒントがあるのではないでしょうか。
「福祉」と「デザイン」の交わるところをたずねる連載、『デザインのまなざし』。前回の「シブヤフォント」に続き、4回目となる今回は、コミュニティフリッジを運営する〈一般社団法人北長瀬エリアマネジメント〉代表理事の石原達也さんにお話を伺いました。
必要なとき、いつでも支援を受けられる「北長瀬コミュニティフリッジ」
―北長瀬コミュニティフリッジを利用できるのは、どういう方たちですか?
基本的には、児童扶養手当か就学援助を受けている世帯です。今登録されているのは、シングルマザーのご家庭が中心ですね。あとはご事情をお伺いして、必要だと判断した方にも利用していただいています。
よく「生活保護の方はどうなのか」と聞かれるのですが、すでに行政から支援を受けられているので、原則は対応外としています。でも、お金を使ってしまってどうしても食べるものがないという場合には、自治体のソーシャルワーカーさんを通じて情報をもらって、提供させていただくこともあります。
―決まりはありつつも、柔軟に対応されているんですね。
そうですね。あと、基本は性善説に従っています。コミュニティフリッジから持ち帰るものも、利用者の方にできるだけ自由に選んでもらっているんです。
もっと個数制限をする方法もあるでしょうが、やっぱり家庭によって事情は違うじゃないですか。食べ盛りの子どもがいればいっぱい食材が必要だろうし、「今日はちょっと多めに持って帰ろう」みたいな日があるのも、人間なので当たり前だと思っています。
ただ、アプリで入室履歴は残りますし、部屋のカメラで映像も記録されています。持ち帰るものの情報もバーコードで読み込んで登録してもらうので、利用状況の把握はできるんですね。ですから、どうしても見逃せない問題が見つかったときは、利用を止めさせてもらうこともあります。
―取得するデータは、他に運営などにも生かされているのでしょうか?
利用される方の多い時間帯や、ニーズの高い品の把握などに活用しています。例えば、仕事帰りと思われる夕方から夜にかけての利用頻度が高いとわかれば、そのぶん補充にも気を配る必要があります。
特に冷凍食品やレトルトなど、家事の時短になるものは、家に帰ってなるべく早く子どもにごはんを食べさせたいご家庭に人気がありますね。また、アンケートでは「ここで野菜だけ持って帰って、敷地内のスーパーでお肉を買って料理を作る」というご活用方法を教えてくださった方もいました。
そうした情報をもとにして、コミュニティフリッジが「いつも何かしら持って帰れるものがある」状態になっていることを意識しています。一方で、生鮮食材のようなものをたくさん送っていただいたときは、登録されている利用者の方にメールを一斉送信して、痛む前に取りに来てもらえる工夫もしています。
地元を中心とする新しい寄付の広がり
―寄付はどのように受け付けているのですか?
個人の方でも企業でも、まずはフードプレゼンターとして登録いただいた後に、私たちの事務所に寄付する品を送ったり持ち込んだりしてもらいます。私たちは、検品したものを倉庫に保管して、およそ1時間に一度、コミュニティフリッジに補充し直しています。
また、近隣にある登録店舗の品を寄付できる「フードギフト」というしくみもあります。例えば「商店街で4つセットのお菓子を買ったけど、自分が食べるのは2つだけでいい」という場合に、残りの2つを専用のボックスに入れてもらいます。
それ以外にも、「スマートサプライ」というサービスを使ってインターネット経由での支援を受け付けています。必要な物資がリストになっていて、Amazonで購入するとそのまま寄付できるようになっているんです。
―それらの寄付は、実際どのような方がしてくれているのですか?
全国から支援をいただいていますけれど、基本的には地元の方が多いです。
例えば、コミュニティフリッジについて報道されて施設の中が映ったときに、野菜の在庫が少なかったのを見た農家の方が「子どもたちに食べさせてあげたい」と言って野菜を持ってきてくれたり。自分が若いころに食べることで苦労をされた方、あるいは子どもにおやつを買ってあげられなかった経験のある方が、今の子には不自由なく育ってほしいから」といってたくさん買って持ってきてくれたりしています。
―同じ地域に住んでいて、まさに今苦しい状況にある方の気持ちを慮って寄付されているんですね。
他にも、子育て中の方が、粉ミルクをたくさん買っていたけど離乳食を食べる時期になっていらなくなったから、と言って持ってきてくださるようなケースもあります。そういう意味では、「最適な分量だけ使われて、余ったものは他に回っていく」という資源の再調整も、この施設を通じて実現できているように思います。
―スマートサプライのリストに掲載されている品物には、レトルト食材や缶詰などの他に、シャンプーや生理用品、ホットケーキミックスやスポーツドリンクもあって、多様なニーズがあるんだと気付かされました。
利用者の方にお電話やメールをいただいたり、アンケートを取ったりするなかで、私たちもさまざまなニーズやその背景を知りました。
例えば、スポーツドリンクは「他の子は部活に持ってくるのに、自分の子には買ってあげられないから麦茶を持たせている。なんとかしてあげたい」という親御さんの話を聞いて、メーカーさんに寄付をお願いするなどしています。友だちは飲んでいて自分だけ飲めない状況って、青春時代だと特に辛いじゃないですか。親も子どもも両方が心を削られてしまう。このサービスを通じて、そういう出来事をちょっとずつでもなくしていきたい、という思いはありますね。
―個人や企業のフードプレゼンターを増やすためにしていることはありますか?
新しく登録してくれた企業には、寄付の受け渡し式をしてもらって、必ずその様子をプレスリリースで配信しています。そこからメディアの報道を通じて、また新たな方がプレゼンターとして加わってくれることにつながっていますね。また、個人の方向けには説明会を実施しています。
こういった活動をしていると、実は個人・企業問わず、困っている人に対して「自分も何かできるんじゃないか」と思いながらも、どうしていいかわからない人がたくさんいるなと感じるんです。その人たちに、私たちのところに持ってきてもらえば必要としている方々に届くんだと、わかりやすい形で繰り返し伝えていくことが大事だと思っています。
コロナ禍で見えてきた「目立たなさ×自由さ」の選択肢
―コミュニティフリッジを始めようと思ったのはなぜだったのでしょうか?
コロナ禍でさまざまな社会活動が滞っていったとき、困窮している家庭に対しての食料支援が必要だ、と気づいたのがきっかけです。
僕は〈特定非営利活動法人 岡山NPOセンター〉の代表理事として、さまざまなNPOなどの活動支援もしています。2020年の春に学校が一斉休校になったことで、困難を抱えているお子さんの学習を支援したり居場所を作ったりしなければならないと感じ、子ども支援関係のNPOの方々と「岡山親子応援プロジェクト」を立ち上げました。
その中で、保護者の方からの「生活が苦しい」という声が聞こえてくるようになって、アンケートをとったときに、食料品や日用品の生活支援を求める意見が一番多かったんです。そこでまずは、フードドライブ(家庭で余っている食べ物を持ち寄り、取りまとめて地域の福祉団体や施設などに寄付する活動)に携わっている方々の後方支援を始めました。
―最初は違う方法で支援をされていたんですね。
はい。ただ、活動を続けるうちに、食料を取りまとめて届ける手間やもらう側の心理的な負担を考えると、人同士が直接やりとりしなくても済むような「何か違うやり方」もあるのではないかと思うようになりました。
特にコロナ禍で生活が困窮した方は、先月や先々月までは普通に給料をもらえていて、子どもに食事を食べさせられていた人も多い。急に失職するなどしてお金がなくなった自分を受け入れることすらできていない場合もあるので、食べ物を繰り返しもらいに行くことに強い抵抗のある方もいるだろうと考えたんです。
そのとき、海外でさまざまな支援活動を視察された方に、コミュニティフリッジのしくみを聞いていたことを思い出しました。
―そもそもは外国で行われていたものなんですね。
海外では、本当にまち中に冷蔵庫を置いていて、誰でも食べ物を入れられ、いつでも持って帰れるという方法で運営されていると聞きます。ただ、日本では「誰が安全を保障するのか」とか「食中毒が起きたらどうするのか」という責任問題も重視されるので、そのままのやり方では無理だと思いました。
どうやったら無人で、だけど安全にできるか。スタッフと一緒に考えた結果、たどり着いたのが「電子ロックをかけスマホで開けるようにして、自由に取ってもらう」というアイデアです。
もちろん、これまでずっと生活困窮者の支援をしていた方たちは、「利用者さんに会って食料を渡したい」「直接お話をしたい」という気持ちも強く、そんなやり方はちょっと…、という反応はありましたね。ただ、そういう方法が必要な方も世の中にいるはずだろうから、選択肢の一つとして、私たちはあえて「顔を合わせない」やり方を始めてみることにしました。
―実現にあたって、なぜこの場所を選ばれたのでしょうか?
作るときにこだわったことが三点あるんです。一つは人に会わなくてよく、人目を気にせずに来られること、次に時間帯を気にせず自分の都合がいいときに来られること、三つ目が、好きなものを選んで持って帰れることです。
コミュニティフリッジしかない場所にしてしまうと、そこを訪れている時点で「生活が困窮している人だ」とわかってしまうのではないかという危惧がありました。ある程度誰もがいつでも気軽に訪れることができ、支援も集まりやすい場所として、私たちが入居していた商業施設を選びました。
しかしその中で、人目につかず、かつ、ある程度人が行き来するところを考えるのは本当に苦労しました。最終的に決まった立体駐車場の横は、目立たないですし、車を止めてすぐ行って帰ることもできるので、よかったと思っています。
―本当に絶妙な距離感ですよね。
利用者の中には、対人恐怖症になり会社で働けなくなって、家での簡単な仕事しかできず生活に困窮している方、発達障害などからコミュニケーションの問題を抱えていて、人のいるところに来ること自体に恐怖感を持っている方もいます。そういった方々も、ここなら駐車場で車に乗ったまま待っていて、他の人が誰も施設の中にいなくなってから入ることができます。
―この場所があることが、さまざまな人の心の支えになっているんだろうなと想像しました。
そうだと嬉しいですね。実際に利用者の方から、「自分たちのことを気にかけてくれる人がいること自体がすごく嬉しい」「まちや社会に自分が存在していいと言われているような肯定感をもらえた」というメッセージもいただくんです。これからも、そういう方たちにとって必要な場所として続けていけたらと思っています。
岡山から全国に。“しくみ屋”としてのデザイン
―開始してまだ2年しか経っていないのにもかかわらず、他の地域に積極的に運営ノウハウの移転を進めているとお聞きしました。
北長瀬コミュニティフリッジについて自分のSNSで発信した時に、各地でNPOや支援活動をしている知り合いから、「自分のところでも始めてみたい」という連絡が来たのがきっかけでした。今は福島、埼玉、大阪(2ヶ所)、山口、佐賀と、岡山を含め全国6ヶ所に開設されています。
―立ち上げに際しては、どういった部分がポイントになるのですか?
先ほども言ったように、施設をどこに設置するかという選択が一番重要ですね。僕からは「なるべく人がたくさん出入りしていて、かつそれによって匿名性が保たれる場所がいいですよ」とお伝えしています。今全国に広がっているコミュニティフリッジも、佐賀は商店街、山口の防府はショッピングモール、大阪の泉北は複合施設の中です。
そういう意味では、東京や大阪のような大都市はこのしくみと親和性が高いと思います。例えば主要駅ごとにコミュニティフリッジがあれば、通勤途中に寄付もできるので、援助を求めている人たちはかなり助かるのではないでしょうか。
―運営していく上で、ネックになる点はありますか?
「寄付してくださったものを検品し、データベースに登録して、かつ補充しに行く」という作業が必要なので、その業務を行うスタッフをどう賄うかが課題です。すでにサービスカウンターのような場所があって、お客様と相対する仕事を持つ人がついでに担当する……という形がとれれば理想だと思います。
私たちは、ここで「ハッシュタグ岡山」というコミュニティスペースを運営しているので、その受付スタッフに兼務してやってもらっています。また、ボランティアで関わってくださる学生さんにも、仕分けなどを手伝ってもらっていますね。
―コミュニティフリッジ専任のスタッフさんがいるわけではないんですね。
これは「誰かが無理しないと続けられないことはやめよう」と思ったからでもあるんです。ついでにやってもらえる範囲にしましょう、という。なので、食材や日用品を提供してもらう場合でも、いくらたくさんくださると言われても近くを訪れる用事がない限り、受け取りには行かないことにしています。
この「無理をしない」という考え方も含めて、利用側・提供側の両方で、これまでの支援活動には少しハードルを感じていたような方にも広がってほしい。そう考えてきた結果が、今の形になっています。そして実現するには従来と同じ方法だと難しく、持続可能なしくみ自体を新たにデザインする必要がある、と当初から思っていました。
―ご自身のしていることが「デザイン」という認識があったんですね。
そうですね。僕は自分の肩書きを“しくみ屋”と呼んでいるのですが、いろいろな人が関わることのできるしくみを作って、課題解決を進めたり、新しい価値を生み出したりすることをやっていきたいと日々考えてきました。
その中でも今回のコミュニティフリッジには、これまで以上にたくさんの人が関わってくれています。本当に困っている人がいるところに一つのソリューションを提示したという意味でも、デザインとしていいものができたんじゃないかなと思っています。
日常にコミュニティフリッジがある社会へ
―支える人と支えられる人、その新しい関係性を生み出した点でも、見事なデザインだなと思いました。
たしかにこれまでの支援活動の経験では、ご自身でも活動をされている方や、普段から寄付をしてくださっているような方々に支えてもらっているということがほとんどだったんです。しかし、今回のコミュニティフリッジに関しては、まったくそういった活動に縁のない方からの反応も数多く寄せられています。
例えば、テレビで報道されたのを見た中学校のときの同級生から急にメールが来て、「気になってホームページを調べてみたらお前が代表だと書いてあったんだけど、どうやって寄付したらいい?」と連絡をもらったり、幼馴染のお父さんが寄付者として突然訪ねてきてくれたり。そういう形で支援をしてもらうことは今までになかったので、すごく可能性を感じました。
品物をお預かりする受付は、朝9時から夜9時まで開いていて、「好きな時間に量も関係なく、自分が寄付したいと思ったものを持ってきてくれればいいですよ」という方式がわかりやすかったのかなと思っています。誰でも参加しやすいので、それなら私にもできるかも、という気持ちが広がったようです。
―コミュニティフリッジのロゴも、明るく楽しい感じが伝わってきて、参加したくなる雰囲気づくりに貢献しているように思います。
このロゴはまさに、暗くなくてポップなものにしようと思って作りました。アメリカの映画に出てくるようなのがいいねと言いながら、冷蔵庫の絵を描いたのを覚えています。
―石原さんご自身が描かれたんですよね。コミュニティフリッジの広がりとともに、この冷蔵庫の絵が全国に増えていく様子が想像できます。
そうですね。暮らしの中の何かの機能にくっついて、コミュニティフリッジが存在している状態が、どんどん広がればいいなと思っているので。
僕にも今1歳に満たない子どもがいるんですけど、ある日急にミルクを飲まなくなって「え、こんなに残ってるのに!」と戸惑ったことがあります。すでに買ったものを、使わないけど捨てるのはもったいないと悩んだ経験は誰しもあると思うんです。その時にこういう施設があって、ここを通じて困っている人におすそ分けできることは、「捨てる」という気持ちの負担をなくすこともできる、ありがたいものになるんじゃないでしょうか。
最終的には日常の中に収まっていって、ひとまず自分に必要な分だけ取っておいて、あとはコミュニティフリッジに寄付する……なんてことが当たり前になっていけば嬉しいです。それが全国にも広がって、いろいろなところで「自分にも何かできるかも」と思う人が増えてほしい。もちろん、更に問題意識を持った人は、フードドライブなど他の支援活動にも参加してもらえたらと思っています。
そういったきっかけになりうる点でも、人同士が直接顔を合わせず、緩やかにつながれるこの距離感って大事だと思うんですね。だからこれからも、このコミュニティフリッジでは間口を広いままにして、誰もが参加しやすいしくみづくりを続けていくつもりです。
取材を振り返って
今回この取り組みについてお話を伺って感じたのは、まさに“距離感”のデザインの絶妙さです。「誰にも会わずに好きなときに必要なものを受け取りたい」という利用者さんの思いと、「何か人のために役立つことをしたいし、本当は余ったものをゴミとして捨てたくないけれど、どうしたらいいかわからない」という提供側の思いをうまく解決しながら、双方の心理的・物理的なハードルを下げる、とても現代的なしくみだと思いました。
また、アプリで行動履歴は把握するものの、何をいくつ持って帰ったかまでは問わないことなどに見られるように、「しっかり管理しているところ」と「あえて緩いままにしている部分」のバランスもきちんと設計されています。その余白の部分があることに、参加する方も安心を感じるのではないでしょうか。
これらの根底に流れているのは、コミュニティフリッジを一過性のもので終わらせず、持続可能なものとして継続させることへの意志なのだと思います。そして、それ以上に、石原さんの「人間」そのものに対する肯定的な温かいまなざしが、全体の設計思想として貫かれていることを強く感じました。
Information
北長瀬コミュニティフリッジ
最新情報は公式ウェブサイトにて
また、記事内で紹介した「スマートサプライ」による寄付は、こちらのページよりご利用いただけます。
Information
『デザインのまなざし』のこぼれ話
グッドデザイン賞事務局の公式noteで、今回の『デザインのまなざし』vol.4のこぼれ話を公開しています。
Profile
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石原達也
一般社団法人北長瀬エリアマネジメント 代表理事
2001年大学生のみのNPO法人設立に参画。活動の支援者を志すようになり、2003年鳥取市社会福祉協議会に入職してボランティアコーディネーターを経験した後、岡山に帰郷してNPO法人岡山NPOセンターに転職(現在、代表理事)。以降、NPO法人みんなの集落研究所(代表執行役)、PS瀬戸内株式会社(代表取締役)、(一社)北長瀬エリアマネジメント(代表理事)、SDGsネットワークおかやま(会長)等を設立。平成30年7月豪雨では災害支援ネットワークおかやまを立ち上げ、以降は災害支援にも取り組む。岡山県内で社会の「仕組み屋」として、まちづくりや社会事業の開発・経営や仕組みづくり、様々なプロジェクトのマネジメントやファシリテートに取り組む。
Profile
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