個と個で一緒にできること。福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉マガジンハウス

こここインタビュー

福祉にまつわる人をたずね、その人自身のこれまでの経験や大切にしていることをお聞きするインタビューシリーズです。

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記事一覧

vol.102022.03.31まだみぬ「表現」との出会いを、誰もが体験できる社会へ。障害のある人の芸術・文化活動を支える窓口が全国に

意思や感情を誰かに伝える「表現」という行為は、人の営みの根底にある。伸びやかな表現ができる状況に身を置くことで、私たちはいきいきとした状態でいることができる。 「誰もがよりよく生きられる社会のために、多様な人の表現活動を支えたい」。そんな願いを持ち、全国に支援のネットワークを形成しているのが、今回紹介する〈厚生労働省〉の『障害者芸術文化活動普及支援事業』だ。 どのような表現への支えがあれば、障害のある、なしに関係なく人に健やかさをもたらすことができるのか? どうすれば福祉と社会との接点を豊かに創出できるのか? 芸術と福祉、双方の視点で「課題の発見」から取り組む方々の様子を伺うと、まだまだ試行錯誤の連続ではあるが、現場は創造のエネルギーに満ちている。 事業の旗ふり役を務める3者に話を聞いた。

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vol.092022.02.09コロナ禍で「消される」声に、どう耳を傾ける? 次の社会をつくる言葉と対話のあり方——荒井裕樹さん×青山誠さん

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vol.082021.12.24福祉をたずねて1年。編集部は何に出会い、悩んできた?——〈こここ〉振り返り座談会

2021年に創刊した、福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉。「個と個で一緒にできること」を合言葉に、さまざまな福祉施設、専門家、福祉にまつわるアイテム、活動などをたずね始めておよそ1年(メディアが世に公開されてからは8カ月)が経とうとしています。 今も日々夢中で企画に向き合うなか、公開した記事数は早くも150以上に。そこで「印象深かった取材や企画を一度振り返ってみようか」と、年の瀬が迫る2021年12月某日、座談会を行うことにしました。 「福祉」をたずねるなかで、どんなことが見えてきたか。メディアとして何を大事にしたらいいのか。〈こここ〉編集部内で飛び交う日々の悩みや揺らぎを、そのままお見せできればと思います。 ※ 参加したのは、記事企画に携わる以下の6名。会の進行、および本記事の構成・執筆を、年度途中から編集部に加わった佐々木が務めました。

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vol.072021.11.24コロナ禍を経て新たな表現の協働へ ―小茂根福祉園とダンサー・大西健太郎さんが過ごした6年間[後編]

「アーティストと私たち小茂根福祉園で、どんな関わりが育めるんだろう?」 戸惑いを抱きながらも、アーティストを迎え入れ、6年という時間をかけて関係を築き、ともに表現を生み出していった福祉施設があります。 場所は東京都板橋区、知的障害のある人たちが通う〈板橋区立小茂根福祉園〉。穏やかな住宅街の中に建つ同園では、就労継続支援B型事業(定員30人)や生活介護事業(定員40人)の利用者、スタッフが日々を過ごしています。この場所に、ダンサーの大西健太郎さんはアートプロジェクト「TURN」の一環で2016年から足を運び、交流を重ねてきました。 小茂根福祉園で《風くらげ》《みーらいらい》といった表現活動を生み出した大西さんは、利用者さんによる新たな「ダンス」を開発。その名も《「お」ダンス》。その活動を広げていこうとした矢先、コロナ禍に見舞われます。ソーシャルディスタンスが求められる世の中で、福祉施設で過ごす人々とアーティストはどのように交流を行ったのでしょうか。そして、6年に渡る活動の中で見出された「福祉とアート」の重なるところとは? 前編に引き続き、〈小茂根福祉園〉でのTURNの活動について、同園生活支援員・高田紀子さんとダンサー・大西健太郎さんによる対談をお届けします。

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vol.062021.11.24アートプロジェクトは福祉の現場で何を生み出す? ―小茂根福祉園とダンサー・大西健太郎さんが過ごした6年間[前編]

「アーティストと私たち小茂根福祉園で、どんな関わりが育めるんだろう?」 戸惑いを抱きながらも、アーティストを迎え入れ、6年という時間をかけて関係を築き、ともに表現を生み出していった福祉施設があります。 場所は東京都板橋区、知的障害のある人たちが通う〈板橋区立小茂根福祉園〉。穏やかな住宅街の中に建つ同園では、就労継続支援B型事業(定員30人)や生活介護事業(定員40人)の利用者、スタッフが日々を過ごしています。この場所に、ダンサーの大西健太郎さんは2016年から足を運び、交流を重ねてきました。そうして《風くらげ》《みーらいらい》《「お」ダンス》《こもね座》といった表現活動が次々と生まれていきます。 〈小茂根福祉園〉と大西さんを引き合わせ、その交流を支えてきたのは、アートプロジェクト「TURN」。“違い”を超えた出会いで表現を生み出すことを目指し、2015年からこれまでに約80名のアーティスト、約60の施設や団体が参加してきました。 福祉施設で過ごす人々と、アーティストが出会うことで何が生まれるのか。福祉とアートが育もうとしていることには重なる点があるのか。「TURN交流プログラム」からはじまった「TURN LAND」のひとつ、〈小茂根福祉園〉でのプロジェクトについて、同園生活支援員・高田紀子さんとダンサー・大西健太郎さんに対談していただきました。 「アートはよくわからない。でもそれでやめることはない。やってみよう。小茂根福祉園の支援スタッフには『知りたい』という気持ちがあるんです」と語る高田さんと、福祉の現場に初めて訪れ「わからないからこその怖さもあった」と語る大西さん。やがて深まっていく関係の源には、いろいろな人が「合いの手」を入れるような、コミュニケーションがあったようです。

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vol.052021.10.18福祉施設が学びあいの拠点になることで育まれるものとは?ライフの学校・田中伸弥さん

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vol.042021.06.03VR認知症を体験して気づいた、わからない世界へ手を伸ばし続ける大切さ。シルバーウッド 下河原忠道さん

他者が見ている世界と、自分が見ている世界は違う。だからこそ日々出会う人とのコミュニケーションにおいて、それぞれの行動や語る言葉の背景にあるものを想像するのは大切だと思う。 しかし「常日頃から実践できているか」と問われると自信が持てない。知識を得ることで、他者の背景にあるものをより解像度高く考えることはできる。一方で、既に持つ知識を基準に他者をラベリングして、わかったつもりになってしまうこともある。どうすれば知識を学ぶだけではこぼれおちてしまう「なにか」を大切にできるのだろうか。 そんな悩みについて考えるヒントを与えてくれたのが、サービス付き高齢者向け住宅「銀木犀」を運営する株式会社シルバーウッドの取り組み「VR Angle Shift」だ。 コンセプトは「あなたのAngle“視点” をShift“転換” する」。VRを活用した一人称「体験」を通じて、他者の視点が体感できるコンテンツを企業内研修などに向けて展開している。コンテンツは、さまざまな領域の当事者、専門家にヒアリングを実施し作成されており、複数のプログラムがある。 取材チームは、実際にVR Angle Shiftのプログラムを体験し、同社代表取締役 下河原忠道さんに他者の視点を疑似体験することの意義、社会から見えづらいものを可視化することの重要性について話を伺った。

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vol.032021.04.15まだ名付けられていない感覚に出会う「遊び」の可能性とは? インタープリター 和田夏実さん

たとえば、まだ「言葉」を持たない子どもと接するとき。大人はさまざまな「言葉以外」のもの——表情、まなざし、声の響き、手や体全体のしぐさ——から、相手の個性や感情などを読み取っていく。 そこで気づくのは、世界を共有するための手段が本来、とても多様であることだ。だから、大人は子どもに対して「早く言葉を覚えてほしいな」などと思う傍らで、成長しても「今の豊かな表現を失ってほしくない」などと考えたりする。 だが、現代を生きる私たちは、すでに「わかりやすく」「便利な」言語コミュニケーションに慣れきってしまっている。巷にあふれるコピーから気軽に送れるメッセージサービスまで、「言葉」を軸にした営みの数々。そのなかで、人が生まれながらに持つ感覚をどうすれば大切にできるのだろう。

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vol.022021.04.15「助けて」とお互いに言い合えるのが、成熟した社会。ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表 志村季世恵さん

「気づかないうちに失礼なことを言っていないだろうか」 聴覚障害のある知人と話すとき、ふと不安になり、どこか恐る恐る言葉を交わしてしまったことがある。聴覚障害という領域の当事者ではない自分が無邪気に質問することで、知人のことを無自覚に傷つけているのではないかと。 「自分自身が知らないこと、すぐに当事者になれないことには触れるべきではない」と言う人がいるが、それでいいとは思えない。 他者を傷つけてしまうことへの不安はある。でも私は、まだ知らない・わからないからという理由で、自分とは違う特徴や文化を持つ人たちとのコミュニケーションに消極的になってしまうことは、あまりにも寂しいことだと思う。 視覚障害者・聴覚障害者がアテンド(案内人)を務め、見えない世界・音のない世界を案内してくれるソーシャル・エンターテインメント施設「対話の森」は、多様な人々が出会い、じっくりと対話をすることができる場だ。 「対話の森」のプログラムの背景にどのような思いがあるのかを知ることで、異なる文化を持つ人たちとのコミュニケーションのあり方や対話を考えるヒントが得られるのではないか。 そんな思いから、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの代表理事として「対話の森」のプログラムをつくってきた志村季世恵さんに、お話を伺った。

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vol.012021.04.15「お笑い」や「演劇」は他者の世界に寄り添うヒントをくれる。りんたろー。さん×菅原直樹さんが語る「介護の話」

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