福祉をたずねるクリエイティブマガジン〈こここ〉

こここスタディ

ある領域の専門家をたずね、編集部メンバーが感じる福祉にまつわる疑問を聞いて学ぶシリーズです。

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記事一覧

vol.242024.08.14正しい答えを刷り込むのではなく、自分で選ぶ手助けをする「包括的性教育」とは?

「正しい答えを刷り込む」のではなく、自分で選ぶ手助けをする「包括的性教育」とは?

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vol.232024.07.31「性教育」という言葉から何を想像する? 教育学者 堀川修平さんによる「包括的性教育」解説

「性教育」という言葉を聞いて、あなたは何を想像したでしょうか?保健体育、「男らしさ/女らしさや性差別」といったジェンダー、性的マイノリティ、「人前で話すのは、はばかられる」「エッチな内容」。人によって想起する内容は異なるように思います。そもそも「性教育」とはなんなのでしょうか?教育学者である堀川修平さんに解説いただきました。

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vol.222024.07.17「創造性」って何だろう? ブルーノ・ムナーリを辿りながら──デザイナー、アーティスト、教育者の随想

20世紀イタリアを代表する美術家、デザイナーのブルーノ・ムナーリ(1907〜1998)。生涯をかけ多くのプロダクトやグラフィックデザインを生み出しながら、絵画や彫刻などたくさんの芸術作品も残したこの人物は、人の創造性をどのように捉えていたのでしょうか。その力をどう次世代に伝え、育もうとしていたのでしょうか。彼の思想や発見、子どもとの関わりを自らの活動に生かす、デザイナーの阿部雅世さんに、現代美術作家の志村信裕さん、教育研究者の藤田寿伸さんに文章を寄せていただきました。

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vol.212024.03.30「個人の心の問題」の多くは環境や政治の問題でもある〜「あなたのため」というバウンダリーの侵害〜

自分と他者を区別するもの、違いでありその違いを守る境界線である「バウンダリー」。ソーシャルワーカーの鴻巣麻里香さんに、愛という言葉で他者をコントロールしようすることの危うさ、社会的な視点から眺めるバウンダリーについて寄稿いただきました。

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vol.202024.03.26自分と他者を区別する境界線「バウンダリー」とは?ソーシャルワーカー鴻巣麻里香さんによる解説

私が望む関わり方と相手が望む関わり方は異なる。どんなに親しい関係でも、嫌なことは嫌で、踏み越えてほしくない線は存在する。その線をどうすれば守ることができるのか、相手の線を尊重できるのだろうか。そのヒントとなる概念が「バウンダリー」だ。KAKECOMI代表 鴻巣麻里香さんは、ソーシャルワーカーとして、地域に暮らす「生きづらさ(病、貧困、トラウマ等)」を抱えた方々の支援に携わる。鴻巣さんに、バウンダリーとはなにか、自分の線を踏み越えてくる要注意な言葉についてなど寄稿いただきました。

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vol.192024.02.01「昔好きだった作品」の表現に戸惑ってしまったら? フィクションが与える2つの影響──文学研究者・小川公代さん

子どものころ夢中になっていた漫画やアニメ、小説。今見るとジェンダーやハラスメントの問題など、現代の価値観とのギャップに戸惑うことも少なくない。私たちは自分の、あるいは社会の変化を受け止めながらも、かつてのめり込んだ“古い”作品や物語を楽しむことはできないのだろうか? 上智大学外国語学部教授で、文学研究者の小川公代さんと、フィクション作品の役割を改めて考えながら、時代を超えて長く付き合う方法を一緒に考えた。

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vol.182023.12.15「合理的配慮」は「ずるい」「わがまま」なのか? インクルージョン研究者 野口晃菜さんによる解説

2024年4月から民間事業者の提供が義務化される「合理的配慮」。インクルーシブ教育を専門とする野口晃菜さんに解説いただきました。

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vol.172023.04.21“できる/できない”の社会を「ヨコへの発達」で問い直す。社会福祉の父・糸賀一雄を、垂髪あかりさんが研究する理由

社会福祉の父・糸賀一雄たちが50年以上前に唱えた「ヨコへの発達」。そこには、“できる/できない”という「成果主義」に縛られる自分と社会を変えるヒントがありました。助産師、特別支援学校の教員を経て、糸賀研究をしている神戸松蔭女子学院大学の垂髪さんに、彼らの思想や実践の意味を伺います。

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vol.162023.02.08「やさしい日本語」ってなに? 言語学者・庵功雄さんに聞くコミュニケーションの本質

多様な背景を持つ人が共に生きていけるよう、シンプルな語彙や文法を用いて伝える「やさしい日本語」。もともとは外国人など、非ネイティブのために考えられた言語体系だが、日本語の母語話者にとっても「日常的に使う言葉やコミュニケーション」を見直すうえで重要な役割を果たすという。今回、多文化共生をテーマに研究を続ける一橋大学の庵功雄教授に、“Easy Japanese”と“Plain Japanese”の二つの側面を解説いただきながら、そもそもなぜ「わかりにくい」「難しい」表現が存在するのか、曖昧な“言葉”という存在をどのように使っていけばいいかを伺った。

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vol.152023.01.27人を見た目で判断することって全部「差別」になるの? 社会学者 西倉実季さんと、“ルッキズム”について考える

ルッキズムをめぐる現状についてあらためて学ぶため、『顔にあざのある女性たち―「問題経験の語り」の社会学』の著者であり、外見を理由にした差別についての研究者、社会学者の西倉実季さんにお話を伺った。

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vol.142023.01.16自分の気持ちを話さない自由がある。NPO法人ぷるすあるはと一緒に考えた“きもち”との付き合い方

イライラする、落ち込む、そうしたいわゆる「ネガティブ」と呼ばれる気持ちは抑えればいけないものなのだろうか? 親の精神障害や心の不調、発達の凸凹などをテーマにした絵本制作や情報サイトの運営、セルフケアや心のメンテナンスのための様々なツールの開発NPO法人ぷるすあるはを訪ねました。

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vol.132022.12.14“障害”ってそもそも何だろう? 困難の原因を「社会モデル」から考える──バリアフリー研究者・星加良司さん

「“障害”って、一見バラバラな事象をひとまとめにしている、実はとても不思議な言葉なんですよ」。そんな言葉から始まった、『社会モデル』を研究する星加良司さん(東京大学 バリアフリー教育開発研究センター・教授)のインタビュー。“障害”の言葉がたどってきた歴史とともに、なぜ今『社会モデル』が必要なのか、近代化に伴って広がってきた『個人モデル』『医学モデル』とどう違うのか、詳しくお話を伺いました。

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vol.122022.11.29「ちゃんとしなきゃ」の呪いをとくには?福祉社会学者 竹端寛さん× 僧侶 松本紹圭さん

他者のニーズや評価に応え続けようとすることを「ちゃんとする」と定義するならば、私たちは常に「ちゃんとしなきゃ」の呪いにかけられ続けてきたような気がする。「ちゃんとしなきゃ」の手綱をゆるめ、より息苦しくない社会や場の中で生活していくためには、なにが必要なのだろうか?「ちゃんとする」の価値観をめぐって、『家族は他人、じゃあどうする? 子育ては親の育ち直し』などの著書がある福祉社会学者の竹端寛さん、そして、浄土真宗本願寺派の僧侶で、僧侶・宗教者のためのお寺マネジメントスクール「未来の住職塾」の運営も務める松本紹圭さんのおふたりに、たっぷりとお話をしていただいた。

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vol.112022.10.27“ありのままの自分”を大切にするって、どういうことだろう? しょうぶ学園施設長 福森伸さんをたずねて

“ありのままの自分”という言葉は至るところで耳にするけれど、実際のところ、“ありのまま”とはどんな状態だろう。そして、“ありのままの自分”を受け入れ、そんな自分自身を大切にするとは、どういうことなのだろう。鹿児島県にある福祉施設 「しょうぶ学園」施設長の福森伸さんにお話を伺った。

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vol.102022.09.27「福祉の現場」と「芸術」の根っこには通ずるものがある? 福祉環境設計士 藤岡聡子さんをたずね、「ケアの文化拠点」ほっちのロッヂへ

「文化芸術と福祉の現場が出会うことで育めるものとは」。2021年9月都内某所で藤岡さんに話を伺いました。また同年12月軽井沢町にある「ケアの文化拠点」ほっちのロッヂをたずね、ほっちのロッヂの働き手のみなさんにも話を伺いました。

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vol.092022.09.07“健康”ってなんだろう?ケアの文化拠点「ほっちのロッヂ」紅谷浩之さんをたずねて

健康ってなんだろう?病気がないこと、好きな食べ物を気兼ねなく食べられること、あるいは頭痛や腰痛など身体に痛みがないこと、となんとなく答えることはできる。1948年に世界保健機関(WHO)が定義した「健康」の定義は、「単に疾患がないとか虚弱でない状態ではなく、身体的・精神的・社会的に完全に良好であること」とされている。「身体的・精神的・社会的に完全に良好であること」ってなんだろう。誰が、どの立場から「完全に良好」と判断するのだろうか。長野県軽井沢町の森の中にある「ほっちのロッヂ」をたずね、医療法人社団オレンジ理事長・ほっちのロッヂ共同代表・医師の紅谷浩之さんに話を伺った。

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vol.082022.08.12弱さは個人の問題ではなく、構造上の問題だ。公認心理師・臨床心理士 信田さよ子さんと考える“弱さ”のこと

"私は「弱者」という言葉は使いますが、弱い・強いという表現は使わないようにしています。弱者(力をもたない、社会的に弱い立場のひと)はいても、弱いひとはいません"「弱さとは何か」をテーマに公認心理師・臨床心理士の信田さよ子さんに伺いました。

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vol.072022.07.28“違う“の不安をどう乗り越えればいい? グレーではない「色」で表現する発達の特性──星山麻木さん

言葉の広がりとともに、認知される機会が増えた「発達障害」。誰もが当事者とも言えるなかで、私たちはどうすれば互いの特性を尊重し合いながら、一緒に生きることができるでしょうか。発達支援の専門家・星山麻木さん(明星大学教授)に、多様な子どもたちの姿から学べるヒントを伺いました。

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vol.062022.04.12「私はどう生きたらいい?」を、一人で抱えない社会へ。医師・西智弘さんに聞く、地域活動と“ケア“の文化づくり

「病気やケガが元に戻らなくても、人が幸せに生きる方法はあると思うんです」。『社会的処方』の著者であり、緩和ケア内科医の西智弘さんはそう語ります。〈一般社団法人プラスケア〉代表理事として、地域における人同士の関わりになぜ注目するのか、目指す「医療の民主化」は私たちの健康や生き方にどんな可能性をもたらすのか——歴史を振り返りながら、「医療と暮らし」の関係をお聞きしました。

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vol.052022.03.22偏見がない人はいない。川内有緒さん×木ノ戸昌幸さん『わたしの偏見とどう向き合っていく?』イベントレポート

偏見や差別は、相手に対する敵意や嫌悪感から引き起こされるもの──と考えている人も少なくないかもしれない。しかし、必ずしもそうではない。自分自身にある偏見とどう向き合えばいいのか。ノンフィクション作家の川内有緒さんと、京都にあるNPO法人「スウィング」理事長の木ノ戸昌幸さんに対談していただいた。

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vol.042022.02.04居場所・つながり・役割・生産性。「望まない孤独」をめぐる対談でみえたものとは?吉藤オリィさん×奥田知志さん

「孤独」や「社会的孤立」が生まれづらい社会の実現のためにはなにが必要か。オリィ研究所 吉藤オリィさん、抱樸 奥田知志さんに対談いただいた。

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vol.032021.10.26大切なものを失った悲しみや痛みと共に生きていくには? グリーフサポートが当たり前にある社会を目指す 尾角光美さんをたずねて

身近な人や自分にとって大切な人、あるいは最愛のペットを亡くした経験を、誰しも一度は持っているのではないだろうか。けれど私たちは、そんな「喪失体験」にどう向き合うかをこれまで誰にも教えてもらってこなかった、という気がする。自分が抱えるグリーフにどう向き合えばいいのか。そして周囲の人たちは、グリーフを抱える人をどんなふうに支えることができるのか。そのヒントを<一般社団法人リヴオン>の尾角光美さんに伺った。

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vol.022021.06.24差別や人権の問題を「個人の心の持ち方」に負わせすぎなのかもしれない。 「マジョリティの特権を可視化する」イベントレポート

「私は“中立”。差別なんてしないのにな」と思うことだって、正直ある。けれど、“中立”で何もしなければ差別にはあたらないという意識そのものが、差別的な社会構造に加担してしまう危険性をはらんでいる。マジョリティ・マイノリティの差別の心理について研究する出口真紀子さんの講演会を取材しました。

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vol.012021.04.15さまざまな側面をもつ「わたし」と「あなた」をそのまま大切にするには? 美学者 伊藤亜紗さんを訪ねて

人間って常に複数のメッセージを伝えていて、それをなんとなくキャッチし合いながらコミュニケーションをしているんです。

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